「投手起用は無謀だ」大谷翔平の”中継ぎ起用”プランに相次ぐ批判の声「オオタニを危険にさらす」

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大谷の今季中の投手復帰は、やはり無謀なプランだと言わざるを得ないだろう(C)Getty Images

 今季、選手の故障に泣かされているドジャースは、ポストシーズン出場が有力視されながらも、離脱者が相次ぐ投手陣への不安が膨らみ続けている。回復が待たれていたタイラー・グラスノーの復帰が困難となったことも報じられ、より一層、この先の戦いにおける投手の駒不足に頭を悩ませる状況となった。

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 その中で、先月末よりブルペン投球を再開した、大谷翔平のマウンド復帰説が米国内を賑わせている。ドジャース首脳陣も、今季中での大谷の登板の可能性を完全には否定しておらず、各メディアでポストシーズンでの中継ぎ起用プランなども報じられた。

 終盤戦でも離脱者が出るという投手陣の“惨状”もあり、大谷が投手として加われば、大きな戦力となることは間違いないだろう。だが、ちょうど1年前の手術から順調な回復をみせてきたとはいえ、当初は2025年での登板再開の予定とされていただけに、突如として沸き上がった大谷の投手起用の話題には、やはり否定的な声が少なくないようだ。

 米メディア『FAN NATION』では、現地時間9月16日(日本時間17日)にサイト上において、「ロサンゼルスの先発ローテーションの問題はすでに良く知られている。投手陣が怪我で苦しんでいるため、オオタニを起用せざるを得ない状況になっているかもしれない」と説いており、その上で「ドジャースがオオタニを今後10年間のフランチャイズの顔として大きな金額を支払っていることを考えると、彼を急いで投手として起用するのは無謀にも感じられる」と見解を示した。

 また、「オオタニは歴史的な『40本塁打・40盗塁』を達成した翌日、右肘手術後初めてブルペン投球を行っている。したがって、彼とドジャースはあらゆる可能性に備えて準備をしているようだ」と見通しながらも、「それでも、ロサンゼルスがオオタニを危険にさらすのは、彼のドジャースでの初めてのシーズンにおいて、無責任な行動と言えるのではないだろうか」と主張している。

 さらに、トピックの中では、米ジャーナリストのボブ・ナイチンゲール氏が大谷の投手起用について述べたコメントも掲載。「ポストシーズンでの数回のリリーフ登板が、本当に7億ドルの“ギャンブル”や、さらなる手術のリスクに見合うのか?」として、異論を唱えたと記している。

 果たして、大谷の投手起用についてドジャース首脳陣はどのような決断を下すのか。もし、今季残りのゲームで「二刀流」の姿をみることになったとしても、多くの人々は不安とともに視線を送ることになるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]