気になる三振の多さ…好調のDeNA外野陣で筒香嘉智は意地を見せられるか

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筒香の三振の多さは気になるところだが…(C)産経新聞社

 首位まで6ゲーム差の4位につけているDeNA。残り試合はセ・リーグで最も多い16試合と上位進出のチャンスは、まだまだ残されている。外野陣の状態が良いことも、上昇気流に乗る可能性を感じさせる要因だ。

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 DeNAの外野で固定されている選手はレフトにつくことが多い佐野恵太のみ。ライトとセンターのスタメンは日によって変わるが、ここ最近は梶原昂希が出場する機会が増えている。過去2年間で計27試合の出場に留まっていた3年目の24歳は今年急成長を見せ、打率.317とハイアベレージをキープ。出場試合数こそ75試合と多くはないが、271打数86安打と数字を残している。

 梶原と同じように今シーズン頭角を現しているのが26歳の蝦名達夫だ。打率.260と梶原よりは低いが、右投手には.260、左投手には.259と左右を苦にせず対応できる柔軟性が光る。

 若手だけではなく、今年31歳になった桑原将志もまだまだ元気だ。9月11日の阪神戦ではリリーフエースのゲラから決勝ホームランを打ち、16日の広島戦では4安打を記録した。

 1軍だけではなく2軍でも外野手の躍動が目立つ。ルーキーの度会隆輝は2軍で打率.337と結果を残している。9月16日、17日の試合でも2試合連続でマルチ安打を記録しており、昇格即スタメンで使いたい存在だ。

 結果を出してアピールする外野陣が多い一方、気になるのが筒香嘉智の状態。打率.197、6本塁打、20打点と本人もDeNAファンも納得できる数字とは言い難い。中でも気になる数字は三振率だ。153打数49三振と3分の1が三振になっている。直近5試合の成績は8打数1安打ではあるが、凡退した7打席のうち6打席が三振だった。

 なかなかボールをとらえられずに苦戦している筒香ではあるが、それでも筒香が打席に立つことにより相手投手に与えるプレッシャーは計り知れない。筒香はかつての輝きを見せ、チームの上位進出に貢献できるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]