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岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」にある歴史館の来館者が20万人となり、記念のセレモニーが開かれました。

【写真を見る】国立ハンセン病療養所「長島愛生園」にある歴史館の来館者が20万人に 強制隔離の生々しい歴史伝える【岡山】

長島愛生園歴史館の20万人目の来館者となったのは、京都大学4年生で倫理学研究室の仲間と訪れた黒田雄誠さんです。

(20万人目の来館者となった黒田雄誠さん)
「祖父母の家が近くにあるんですけど、今まで来たことがなくて、どういう感じで皆さんここで生活していらっしゃるのかというのは全然イメージも何もなかったので、いろいろ勉強できればいいなと思っています」

歴史館は、ハンセン病の歴史を後世に残したいという入所者の思いで2003年に開館しました。長島に強制隔離された入所者の生活用品や歴史を伝える資料を展示。映像や学芸員の解説も取り入れ、差別・偏見の歴史を長年にわたって紹介してきました。

(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治会長)
「知らない人がたくさんおりますので、そういう人たちに伝えてほしいなと。忘れ去られるんじゃなくて、もう一度広がってほしい」

入所者の高齢化が進むなか、NPO法人などの手でハンセン病療養所の世界遺産登録を目指す活動も続けられています。