「macOS Sequoia」登場、iPhoneミラーリングやApple Intelligenceなど
Apple(アップル)は、デスクトップオペレーティングシステムの最新バージョンである「macOS Sequoia」を本日から提供を開始する。
「macOS Sequoia」では、macOSから直接iPhoneにアクセスしコントロールできるようになる「iPhoneミラーリング」機能、Safariの大幅なアップデート、新しいパスワードアプリなども登場。来月からは、パーソナルインテリジェンスシステム、「Apple Intelligence」もmacOS Sequoiaに導入される。なお、Apple Intelligenceの日本語対応は来年の予定となっている。
iPhoneミラーリング
「iPhoneミラーリング」機能は、ユーザーはMacから直接iPhoneにアクセスし、操作することができ、カスタマイズした壁紙やアプリアイコンはiPhone上と同じように表示される。ユーザーはホーム画面でページ間をスワイプしたり、アプリを起動して閲覧したり、Macから直接iPhoneの通知を確認して応答することができる。
その間、ユーザーのiPhoneはロックされたままで、ほかの誰かがアクセスしたりユーザーが行っている内容を見たりすることはできないという。スタンバイともスムーズに連係するため、ユーザーはiPhoneミラーリングを使いながらiPhone上の情報を一目で確認で確認できる仕様となっている。
Safariのアップデート
Safariのアップデートで、追加された機能として「新しいハイライト機能」などが追加された。「新しいハイライト機能」では、機械学習のパワーを活用し、特定の場所への経路や記事の要約、人物、音楽、映画、テレビ番組について詳しく知るためのクイックリンクなどを自動的に表示。
再設計されたリーダーを使うと、ユーザーはすっきりした表示、要約、目次によってよりすばやく記事を読めるようになった。
ウインドウのタイル表示
ウインドウを配置する新しい方法が追加された。ウインドウのタイル表示がしやすくなり、画面上の主要なエリアにウインドウをすばやくドラッグして、簡単にタイルを並べて配置したり、より多くのアプリを表示できるように隅に置いたりできる。
新しいパスワードアプリ
新しいパスワードアプリを使うと、より簡単にパスワードにアクセスし、すべての認証情報を一ヶ所にまとめることができる。
パスワード、パスキー、Wi-Fiパスワード、その他の認証情報のすべてに対応。パスワードアプリを使って、情報を保存すると安全なエンドツーエンドに暗号化される。
ビデオ会議のアップデート
ビデオ会議のアップデートでは、FaceTime、またはWebexなどの他社製アプリでのビデオ通話中、ユーザーは様々な色のグラデーションや、カリフォルニア州クパティーノの「Apple Park」のような場所の中や周辺の風景写真など、内蔵されている背景を適用できるようになる。
また、自分の写真をアップロードして背景として使うこともできる。さらに、発表者プレビューでは、FaceTimeやZoomなどのアプリで共有しようとしている内容を、共有前に確認できるようになるという。
Apple Intelligence
Mシリーズチップを搭載したMacで利用できるようになる「Apple Intelligence」は来月登場し、言語や画像を理解して生成したり、作文ツールは文章の書き直し、校正、要約もできるなどの機能も追加される。
Siriは、言語理解の能力を強化、1つのリクエストから次のリクエストへと文脈を保つこともできる。MacユーザーはSiriにタイプ入力できるだけでなく、テキストと声をスムーズに切り替えながら利用できるという。
その他の機能
メッセージ
メッセージでは、ユーザーはメッセージをあとで送信するようスケジュールできるようになる。また、テキストメッセージは、「エクスプロード」「リップル」「ノッド」のようなアニメーション付きエフェクトも追加。好きな絵文字やステッカーを使ってTapbackを送ることができるようになった。
メモ
メモアプリでは、音声を録音してリアルタイムで書き起こしが可能になった。Apple Intelligenceが自動的に要約を生成する。macOS Sequoiaには計算メモも登場し、Macのメモアプリに数式や数学の問題を入力すると答えを得ることもできる。
マップ
マップでは、何千ものハイキングコースが表示されるようになった。さらに、数回クリックするだけでオリジナルのウォーキングコースやハイキングコースを作成できる。