中国製小型パワーショベルやスチール家具が海外で人気、越境ECで新たな発展チャンス
今年に入ってから、中国では越境ECの発展を支援するためのさまざまな政策が打ち出され、政策の中でしばしば「海外倉庫」について触れられるようになった。現在、中国の海外倉庫は2500カ所以上あり、その需要は引き続き拡大傾向にあり、このことが中国の越境EC企業に新たなビジネスチャンスをもたらしている。
小型パワーショベルが海外で人気に 海外のユーザーがネットに投稿した中国製小型パワーショベルを使う場面の数本の動画がソーシャルメディアで人気を集め、再生回数は1000万回を超えた。このネットで人気のパワーショベルのメーカーは、山東省済寧市ハイテク開発区にある済寧薩奥機械。同社の韓広非(ハン・グアンフェイ)社長は、「上半期(1-6月)に海外のユーザーが50%増加し、需要は大きい。今年は海外倉庫を採用し、前もって商品を倉庫に入れている。海外のユーザーは注文から6〜10日で商品を受け取ることができる」と話した。
このパワーショベルは小さなボディーに多くの機能が備わっており、海外の消費者の間で人気が高い。同社は海外市場のポテンシャルを見据えて、越境ECプラットフォームに相次いで9つの店舗を開設した。海外注文が全体に占める割合は数年前の20%から今では70%に上昇した。同社は今年、欧米市場から中央アジア市場へと事業範囲をさらに拡大するとしている。
スチール家具メーカーが次々と海外進出 河南省洛陽市伊浜区龐村鎮には、スチール家具のメーカーが数百社以上集まる。越境ECを活用することによって、龐村鎮のスチール家具メーカーが次々と海外進出を果たした。
あるスチール製家具・インテリア製品メーカーは、これまでは従来型のオフライン貿易を行ってきたが、今年初め、試しに越境ECプラットフォームを通じてオンライン業務をスタートしたところ、予想外に売り上げが伸びた。現在、12月の製造分まで注文はいっぱいだという。
現在、同鎮を中心として、この地域のスチール家具メーカーは500社を超える。多くのメーカーが越境ECに発展の可能性を見出し、オフラインからオンラインへと相次いで事業モデルを転換した。上半期、この地域のスチール家具輸出額は11億9000万元(約238億円)に達した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)