旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。さて、今回のテーマとなる食材は? 文/おと週Web編集部、画像/写真AC 【今月の旬食材は?】いま1年で最…

旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?

文/おと週Web編集部、画像/写真AC

【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材

■ちょっと酸っぱい

正解:プラム

難易度:★★☆☆☆

皮に栄養たっぷり

プラムはバラ科スモモ属に分類される植物の果実です。

実は、プラムは日本すももと西洋すももの総称で、スーパーなどでプラムとして販売されている品種のほとんどは日本すももです。

西洋すももは一般的にはプルーンと呼ばれます。

日本すももはほとんどが生食用として栽培されていますが、西洋すももは生食用のほかに加工用としても栽培されています。プルーンの加工品といえば、ドライフルーツです。生のプルーンよりも、ドライフルーツのほうがなじみ深いという人も多いかもしれませんね。

プラムの分類はちょっとややこしいのですが、ここでは、日本すももに関してご紹介します。日本すももの原産地は中国で、奈良時代頃に伝来したといわれています。

品種によって若干異なりますが、6月〜9月頃が旬の時期となっています。

プラムは未熟なものはかなり酸味が強いのですが、完熟すると傷みやすいため、少し未熟な状態のうちに収穫・出荷されることが多いようです。そのため、常温で追熟させてから食べるのがおすすめです。完熟すると酸味がやわらぎ、糖度が増します。

最近では、樹上完熟させた糖度が高いものなども販売されています。

完熟したものはあっという間に傷んでしましうので、冷蔵庫に入れても2〜3日で食べ切りましょう。

丸かじりでもOKですが、皮や種のまわりは酸味が強めです。酸味が苦手な人は、種や皮を取り除くのがおすすめです。

ちなみに、ソルダムという品種は日本すももですが、日本すももがアメリカで交配・育成されて、それが日本にやってきたという、いわゆる逆輸入品種です。

ソルダム

美味しいプラムの見分け方

完熟しているものを選びたいなら、果皮全体が赤く着色しているものを。黄緑色が残っているようなら追熟が必要です。

果皮の表面に白い粉(プルーム)がついているかも要チェックです。プルームは新鮮さを推し量る目安となります。

【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材

プラムの注目栄養素

プラムの酸味は主にリンゴ酸とクエン酸。とくにリンゴ酸の含有量が多いことが注目点です。

リンゴ酸には、血管を拡張させて血圧を下げる、血糖値の上昇を抑えるなど、生活習慣病の予防効果が期待できる成分です。

また、皮の部分には、活性酸素を取り除く抗酸化作用や、目の機能を高め、眼精疲労の緩和をサポートする色素成分であるアントシアニンが多く含まれています。加えて、内臓脂肪蓄積の抑制、花粉症予防にも効果があるとされています。

そのため、酸味は少し強めですが、健康効果を得たいなら皮ごと食べるのがおすすめです。

【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材

↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。