「MVP争いは一騎打ちに絞られた」大谷翔平とジャッジを猛追するライバルとは?MLB公式が模擬投票を実施
大谷、ジャッジともにMVPの最有力候補だが、ライバルたちもそれぞれアピールしているようだ(C)Getty Images
「MVP争いはどちらのリーグとも一騎打ちに絞られた」
MLB公式サイトが9月10日にそう題した特集を組んだ。同サイトでは専門家37人による模擬投票を実施。ここまでの数字に加え、残るシーズンでの予想も加味して1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の配分としたところ、ア、ナ両リーグとも1位投票が2人の選手に絞られたという。
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ナ・リーグはドジャースの大谷翔平が28人の1位票を集めてトップだった。対抗馬に浮上しているのがメッツのフランシスコ・リンドーアで、9人が1位票を投じたという。
対してア・リーグは、ヤンキースのアーロン・ジャッジに31人の1位票が集中した。そしてロイヤルズのボビー・ウィットJr.にも6人が1位票を入れ、両リーグとも1位票が入ったのはこの2人ずつだけだった。
大谷は前人未到の「50−50」へ突き進んでいる。現地9日のカブス戦で1盗塁を決め、その時点で46本塁打&47盗塁。また同サイトは「113得点、101打点は自己最高であり、現時点でのリーグトップだ」と指摘した。
リンドーアは、所属するメッツのワイルドカード争いでの躍進を引っ張り、存在感を増してきている。現地9日時点で打率.269、30本塁打、84打点、27盗塁。いずれの数字も同時点の大谷には及ばない。しかし、大谷にはない大きなアピールポイントが遊撃での華麗な守備だ。
「直近24試合でメッツは17勝という勢いで勝ち進んでいる。その間のリンドーアは打率.310、8本塁打、17長打を放ち、OPSは1.011にも達している」と伝えた。球団記録の35試合連続出塁もマークし、31本塁打&31盗塁だった昨季に続く2年連続の「30−30」も射程に捉えている。実際に、最近の試合では打席に入るたびにリンドーアには「MVPコール」が注がれている。
ア・リーグは51本塁打&126打点でメジャートップをひた走るジャッジが、打率.322で三冠王の可能性も残している。一方でライバルのウィットは打率.335がメジャートップ。30本塁打、98打点、28盗塁はいずれも高水準で、こちらも2年連続の「30−30」がもう目の前に迫っている。
両リーグとも大谷とジャッジがMVP争いの最有力候補だが、満場一致の満票選出とはならないのかもしれない。少なくともこの最終盤にきて、リンドーアとウィットのチャージは加速している。残り3週間、激しいバトルのゴールテープはどのように切られるのか、目が離せない展開が続く。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]