Photograph by Colin Hutton/HBO

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『007 スカイフォール』(2012)や『1917 命をかけた伝令』(2019)の名匠サム・メンデス監督が手がける、スーパーヒーロー映画の舞台裏をシニカルに描いたコメディドラマ「ザ・フランチャイズ(原題)」のティザー映像が米国で公開された。2024年10月6日より米HBO/Maxにて放送・配信される。

本作は、不人気なフランチャイズ映画のスタッフたちが、残酷で乱雑な映画界(シネマティック・ユニバース)のなかで居場所を求めて奮闘するコメディ。スーパーヒーロー映画の知られざる製作プロセス、混沌とした現実に焦点を当て、「どんな大失敗にもオリジン・ストーリーはある」ことを明らかにするという。

公開されたティザー映像には、いろんな意味でギリギリのスーパーヒーロー映画の舞台裏が映し出されている。『イエスタデイ』(2019)『TENET テネット』(2020)のヒメーシュ・パテルが演じる主人公・ダニエルは、撮影現場を仕切りながら、「大変なことが同時に起こりすぎてる、この映画はタマ袋にカミソリを当てたような状態だ」と形容した。

撮影現場にリモートで顔を出すスタジオ幹部、この映画にキャリアを賭けていると思しき映画監督、パニックに陥るスタッフ、「俺が地震を起こせる男に見えるか?」と自信のなさをぶちまける俳優、遅々として進まない撮影に苛立つ重鎮。ダニエルは無線越しに「大変だ、スタジオが火事だ!」と叫んだあと、「家が燃えてるだけだって。撮影再開」と口にする。

そんななか、ダニエルにはプライベートの離婚問題も迫っている模様。スマートフォンには、妻からの「離婚について話しましょう。あなたがオタクのマスターベーション用クソ映画で忙しくても関係ない」というメッセージに、泣き顔の絵文字が3つ添えられていた……。

出演者はパテルのほか、「ザ・ボーイズ」ストームフロント役のアヤ・キャッシュ、『西部戦線異状なし』(2022)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のダニエル・ブリュール、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)のビリー・マグヌッセン、『ある女流作家の罪と罰』(2018)のリチャード・E・グラントら。監督を務めるメンデスのアイデアに基づき、脚本・製作総指揮は「メディア王 ~華麗なる一族~」のジョン・ブラウン、「Veep/ヴィープ」のアーマンド・イアヌッチ、メンデスの3名が担当した。

Photograph by Courtesy of HBO

ドラマ「ザ・フランチャイズ(原題)」は、2024年10月6日よりHBO/Maxにて米国放送・配信開始。

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