日本が敵地でバーレーンに5発完勝【写真:ロイター】

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中国戦の7-0に続き、バーレーン戦も5-0で快勝

 森保一監督率いる日本代表は現地時間9月10日、W杯アジア最終予選の第2戦でバーレーンとのアウェーゲームに臨み、5-0の圧勝を収めた。

 日本は2連勝で勝ち点を6に伸ばし、周囲が勝ち点を伸ばせず混戦となる中で一歩抜け出して9月シリーズを終えた。

 今大会から48チームに出場枠が拡大されることで、アジアは8チームが本大会へストレートイン。1チームが大陸間プレーオフに進むことから「8.5枠」とも表現される。3組に分かれた最終予選は上位2チームが出場権を獲得し、3位と4位のチームはプレーオフに進む。C組には日本、オーストラリア、サウジアラビアのW杯常連組が入った。

 日本は5日にホームで中国を相手にした初戦で7-0の勝利を収めたところから、MF久保建英とMF鎌田大地を入れ替えたスタメンで臨んだ。3バックが引き続き採用され、攻撃に良さを持つ選手がピッチに多く立つ布陣になった。

 その中で前半9分にはDF町田浩樹がドリブルで持ち運び、左に開いたMF三笘薫へ。三笘は右足に持ち替えてファーサイドにクロスを送り、そこにMF堂安律が飛び込んだ。そのシュートはゴールポストに当たり得点とはならなかったが、初戦の中国戦でも見せた大外を上手に使う攻撃が見られた。一方のバーレーンも、堂安と三笘が5バックの両翼になる日本の守備ブロックに対して堂安サイドへのロングボールを多用。ロングスローも駆使してゴールに迫る意図を見せた。

 5トップ状に開いて押し込んでいく日本は決定機こそ簡単に作らせてもらえなかったが、かなりバーレーンをゴール前にくぎ付けにして試合を支配した。そのなかで前半35分過ぎ、右サイドで内側を取った鎌田が中央へ入れたボールを相手選手がハンドの反則。主審のホイッスルが鳴り日本にPKが与えられた。キッカーのFW上田綺世にはスタンドからレーザーポインターと見られる緑色の光がかなり浴びせられていたが、動じることなくゴール左に蹴り込んで前半37分の先制ゴールになった。

 1点リードのハーフタイムに森保監督は堂安からMF伊東純也への交代を実施。すると後半2分、中央から出たパスに反応した伊東が中央に戻すと、ややうしろになったボールを受けた上田が身体を捻った右足シュートを決めて追加点。敵地ながら2-0として優位な状況を手にした。

 さらに後半16分には上田がポストプレーでキープする間に、パスを出したMF守田英正が一気にペナルティーエリア内まで進出。上田のパスを受けた守田はGKとの1対1を冷静に決めた。後半19分には三笘が左サイドで縦に突破して中央に入れたボールに再び守田が突進。難なく蹴り込んで自身この日2点目を決め、4-0と勝利を決定づけた。そして、このゴールの後に森保監督は上田とMF南野拓実に代えてFW小川航基と久保を送り込み、ラスト15分を前に三笘に代えMF中村敬斗も投入した。

 後半36分には久保のパスを受けた中村がシュートに持ち込むと、GKが弾いたボールを小川が押し込み5点目。過去に何度となく苦戦してきた中東の地で5-0の圧勝を収めた日本は、最終予選を2連勝スタート。10月シリーズでは再び中東に乗り込んでサウジアラビアとのアウェーゲームと、オーストラリアをホームに迎え撃つ2連戦が待つ。(FOOTBALL ZONE編集部)