映画『ウィー・リブ・イン・タイム(原題)』より

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 『ミッドサマー』『ブラック・ウィドウ』のフローレンス・ピューと『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが共演したロマンス映画『ウィー・リブ・イン・タイム(原題) / We Live in Time』が第49回トロント国際映画祭でお披露目された。アカデミー賞候補にもなったことがある二人はさすがの演技力で、カップル役の相性も抜群だった。

 『ブルックリン』のジョン・クローリー監督と『愛しい人から最後の手紙』の脚本家ニック・ペインがタッグを組んだ本作では、アルマ(フローレンス)とトビアス(アンドリュー)というカップルがたどった人生を、時系列を巧みに入れ替えながら映し出していく。出会い、交際、妊娠、出産、アルマへのガン宣告、そして残された時間をどう過ごすか……。安易なお涙頂戴に走らず、一瞬一瞬の積み重ねで形作られていくカップルの関係を丹念に美しく描いたクローリー監督の演出には好感が持てる。

 そして、意志が強いアルマ役のフローレンスと、捨てられて雨に濡れる子犬のようなトビアス役のアンドリューの相性の良さは特筆すべきもの。リアルに繊細に、等身大のカップルを体現している。(編集部・市川遥)

第49回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催