「動物病院が苦手な犬」が多い…考えられる原因とは

クレートやキャリーバッグを用意する飼い主の行動を見て、動物病院へ連れて行かれることを察し、逃げ回ったり隠れたりする犬がいますね。

待合室では体の震えが止まらなくなってしまう犬もいますし、緊張と興奮からパンティングとよだれが止まらなくなってしまう犬もいます。

一方で、「動物病院へ行くことが楽しみで仕方ない!」という犬もいます。獣医師やスタッフのみなさんと会うと大興奮で喜ぶ犬もいます。出入口で立ち止まり、帰りたがらない犬もいます。

このような差が生まれてしまうのは何故なのでしょうか。犬が動物病院が苦手になる原因が分かれば、愛犬の苦手意識を克服するために飼い主ができることにも気づくことができるかもしれません。

愛犬の健康と命を守るためにも、適切な診察や治療を受けるためにも、ぜひ一緒に考えてみましょう。

1.知らない犬や猫や人に囲まれることへの不安とストレス

犬が動物病院が苦手になる原因は、知らない犬や猫や人に囲まれることへの不安とストレスです。

待ち時間が1時間~2時間ということもよくありますよね。知らない犬や猫や人に囲まれて過ごす1時間~2時間は、犬にとって、とんでもなく長いことでしょう。

克服するために飼い主ができることは、車の中や病院の外で待機するということです。少しでも不安やストレスを軽減することができます。

混雑しているとき、待ち時間が長いとき、どうしても今日中に診察や治療が必要だというわけでないのであれば、日を改めて来院してもよいのではないでしょうか。

2.雰囲気や環境が独特であること

犬が動物病院が苦手になる原因は、雰囲気や環境が独特であることです。

動物病院と雰囲気や環境の似た場所は他にないですよね。頻繁に行き来する場所でもないため、その独特な雰囲気や環境にも慣れにくいのでしょう。

また、いつも雰囲気や環境が全く同じであるとも限りません。落ち着いた雰囲気であるときもあれば、賑やかな環境であるときもあるでしょう。

克服するために飼い主ができることは、飼い主が動物病院の雰囲気や環境に流されてしまわないということです。その場の雰囲気や環境によって、気持ちが左右されてしまうことってありますよね。

飼い主だけでも、愛犬にとって「いつもと同じ」でいてあげられるとよいと思います。

3.痛くて怖い経験しかしたことがないから

犬が動物病院が苦手になる原因は、痛くて怖い経験しかしたことがないことです。

注射を打つ、体を保定されて検査を受ける、肛門に体温計を入れられる、肛門腺を絞られるなど、どうしても嫌なことばかり経験してもらわなければなりません。

動物病院で、犬にとって嬉しい経験や楽しい経験をさせることは、なかなか難しいことでしょう。

克服するために飼い主ができることは、診察中の愛犬をサポートすることです。愛犬の体の保定は飼い主がしましょう。「私が保定します」と言って大丈夫です。

飼い主がただそばにいるだけではなく、飼い主に触れられていることで犬はより安心できます。

まとめ

今回は、「動物病院が苦手な犬」が多い…考えられる原因を解説しました。

動物病院を変えたとき、愛犬たちが急に動物病院への苦手意識を持ち始めたことがありました。そのときに私がやったことは、「お散歩のときについでに立ち寄る」ということです。

ただ病院の前を通り過ぎたこともあります。病院の外にイスが置いてあるため、休憩のために座らせていただき、5分~10分ほど過ごしたこともあります。混雑していなければ、病院内に入らせていただくこともありました。

患者さんがいないときは、獣医さんやスタッフのみなさんが相手をして下さったこともあり、愛犬たちの慣れも早かったですし、今の病院をかかりつけに選んだ理由にもなりました。

動物病院への苦手意識を克服するための方法として参考になれば嬉しいです。診察や治療で来院されている動物や飼い主への配慮を忘れないことが大切です。