バイエルンのジョアン・パリーニャ photo/Getty Images

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今夏バイエルン・ミュンヘンは昨年に続いてジョアン・パリーニャの獲得に動き、フラムに4600万ユーロ(当時のレートで約81億円)の移籍金を支払って完全移籍でミュンヘンに連れて来た。

ポルトガル代表でも守備的ミッドフィールダーとして存在感を放っているパリーニャは、中盤の戦力アップを急務としていたバイエルンにとって是が非でもほしかった即戦力だったことは間違いない。しかし、同選手は今季ここまで公式戦3試合を終えたバイエルンの中で先発出場はなく、合計の出場時間もわずか29分となっている。

こうしたパリーニャの現状について、ドイツ紙『Bild』はバイエルンにおける中盤の競争の激化を原因として挙げている。

ヨシュア・キミッヒは昨季終盤にトーマス・トゥヘル前監督によって右サイドバックとして起用されていたが、新指揮官のヴァンサン・コンパニ監督は同選手を本来のボランチのポジションでプレイさせ、チームの舵取り役を任せている。また、ダブルボランチとしてキミッヒとコンビを組んで先発出場を続けているアレクサンダー・パブロビッチも攻守両面で質の高いパフォーマンスを披露していることから、今のところコンパニ監督の中でパリーニャは3番手のボランチのようだ。

また、これまでの3試合はいずれもバイエルンに対して守備的な戦い方で臨んでくるチームとの試合だったため、守備での強さを持ち味にしているパリーニャの必要性が低かったことも一因ではないかと同紙は指摘している。

いずれにせよ、シーズン序盤ながら予想に反して出場機会に恵まれていないパリーニャの状況は、バイエルンサポーターにとっては気懸かりだろう。