リヴァプール戦では苦戦したカゼミロ photo/Getty Images

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マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるリオ・ファーディナンド氏は自身のYouTubeチャンネルにて、批判が集まっているMFカゼミロを擁護する発言を残したようだ。『METRO』が報じている。

第3節のリヴァプール戦でミスを連発し、失点にも繋がってしまったカゼミロには再び批判が集まっており、新加入のマヌエル・ウガルテに対する期待は高まっている。最初の2試合のパフォーマンスは悪くなかったカゼミロだが、リヴァプールとの試合が原因で再び評価を大きく下げており、リヴァプールのレジェンドであるジェイミ・キャラガー氏が昨シーズン、カゼミロはサウジアラビアへ移籍したほうがいいという旨の発言をしていたことが再び現地では話題になっているようだ。

そんななか、ファーディナンド氏はキャラガー氏の発言について「それはとても失礼だと思う。特に、彼が獲得したものを考えると、本当に失礼だと思う」と語り、カゼミロを擁護した。

「彼がいくつかのミスを犯したというだけではない、もっと多くの理由があるという点で、これは少し失礼だと思う。なぜなら今シーズン前の2試合を見れば、彼はおそらく間違いなくマン・ユナイテッドのベストプレイヤーだったはずだ」

「彼はもういないとか、終わったと言うのは簡単だ。彼はもうすぐ32歳、いや、32歳だ。でも彼を見ていると、30ヤードボールを蹴ったり、試合のペースを決めたりと、多くのことを求められているように感じるんだ。これらは、マンチェスター・ユナイテッドが彼を獲得した理由ではない。レアル・マドリードで彼はこのようなことを求められたことは一度もない。彼はミスを犯すだろう。なぜなら、それが彼の本来のプレイではないからだ」

「カゼミロがマンチェスター・ユナイテッドで成功を収める唯一の方法は、彼のようなタイプの選手をサポートできるチームの構造が整っていることだ。自分のプレイスタイルに合ったシステムを構築するために選手を獲得する。カゼミロは、これまでしたことのないプレイスタイルでプレイするチームに入れられた」

カゼミロが苦戦している理由は選手本人によるものだけではなく、エリック・テン・ハーグ監督のチームの構造や戦い方も影響していると語るファーディナンド氏。確かに今のカゼミロに求められるタスクは複雑でかつ多いようにも思える。中盤でゲームのリズムを作ることができる相棒とセットで配置することで、カゼミロの守備力が生きる可能性も考えられる。

リヴァプールに大敗し、敗因の1つとなったことで批判の的となっているカゼミロ。ここからは新加入ウガルテとのポジション争いが起こる可能性もあるが、再びピッチで自身の真価を証明することはできるだろうか。