すでに4ゴールを決めるバルコラ photo/Getty Images

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パリ・サンジェルマン(PSG)は今夏、キリアン・ムバッペという大エースが退団したが、ここまでは変わらぬ強さを発揮している。

公式戦308試合で256ゴール108アシストを記録していたムバッペのレアルへの移籍はPSGにとって大ダメージになることが予想された。クラブは代わりにヴィクター・オシムヘンやマーカス・ラッシュフォードといった選手を今夏獲得するという噂も浮上していたが、最終的にムバッペの代役となるようなビッグネームを獲得することはなかった。

しかし、PSGは開幕から3連勝を記録。4-1、6-0、3-1とリーグ・アン唯一の3連勝を記録しており、その間13ゴールと爆発力のある攻撃陣も健在だ。そんななか、スペイン『SPORT』がムバッペがいなくなったPSGで「新たなスター」と称賛するのがフランス代表FWブラッドリー・バルコラ(22)だ。

昨夏にPSGに加わったバルコラは昨シーズン、公式戦42試合に出場し5ゴール9アシストという結果を残し、注目を集めたが、ムバッペが抜けた今、チーム内における影響力は強くなっていると言える。バルコラは今シーズン3試合で4ゴールをすでに記録しており、昨シーズンのゴール数を更新することは間違いないだろう。同メディアは「この若いフランス人ウインガーは、今シーズンの開幕からパリの攻撃をリードしている」と伝えている。

さらに今夏、ムバッペの代役を無理に獲得しにいくのではなく、すでにチームにいるアタッカーたちに出場時間と自信を与えるルイス・エンリケ監督とクラブの判断は正解だったと伝えており、バルコラは抜けたエースの仕事をこなせる存在だと証明していると、称賛した。

ドリブラーのバルコラがフィニッシャーとして頭角を現してきたことはエンリケ監督にとっても大きく、まだ3試合しか経っていないが、今シーズンのPSGの攻撃の中心は22歳となっている。

ここまでは順調なスタートを切っているPSG。ムバッペも退団したことで、かつてスター選手を多く擁していたチームから新たな時代へ変わりつつあるが、新生PSGにも新たなエースが生まれつつあるようだ。