プーチン氏、ウクライナ東部で「1日数平方キロ制圧」と主張

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[モスクワ 2日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は2日、ウクライナの主要防衛線突破を図るロシア軍がウクライナ東部で進軍スピードを上げ1日数平方キロメートルを占領していると述べた。

ウクライナが8月6日にロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始したが、ロシア軍はこの数週間、規模のものをいわせてウクライナ東部を比較的急速に進軍し、ドネツク州の要衝ポクロフスクに接近している。

プーチン大統領は、モスクワの東約4500キロメートルのトゥバ州クズルの中等学校で生徒に、ロシア軍が長い間、見られなかったほどのハイペースで進軍し「平方キロメートル単位で支配下に置いている」と述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、オランダのスホーフ首相と南部ザポロジエで記者会見した際、東部で「最も戦闘に特化したロシアの旅団」に対抗するのに困難を強いられていると認めた。その上で、ウクライナ軍のシルスキー総司令官と東部の状況について過去2日間やり取りしているがポクロフスクで2日間はロシア軍の進軍がなかったと指摘した。

親ロシア派の軍事ブロガーは2日、ポクロフスクの南約20キロのセリドベと、セリドベの南約14キロのウクライナンスクで激しい戦闘が行われていると述べた。

ロシア国防省は、ポクロフスクの東にあるスクチュネ村を制圧したと発表した。

ロシア国営タス通信は、ウクライナ軍がセリドベの一部から追い出されたと伝えた。

ウクライナ軍参謀本部は、セリドベ周辺で戦闘が繰り広げられ、ウクライナンスクにロシア軍の攻撃があったと報告した。