とちぎテレビ

8月の県内は例年に比べて降水量が多かったことが数字的に裏付けられました。

気象庁のデータで、今年8月の1カ月間の降水量の合計は、観測して間もない日光東町を除く13カ所のうち9カ所で、観測開始以来10位以内を記録しました。特に塩谷、黒磯では観測史上2位、宇都宮、那須高原では3位となっています。

細かく見てみますと、1日当たりの降水量では塩谷と黒磯でいずれも8月25日に観測史上3位を記録しました(塩谷178.5ミリ・黒磯143.0ミリ)。8月25日から26日にかけては県の北部に線状降水帯が発生し、各地で猛烈な雨が降りました。

また1時間降水量では、塩谷で8月25日に歴代1位の103.5ミリを観測。宇都宮で8月24日に歴代2位の98.5ミリ、黒磯は歴代3位(8月25日58.5ミリ)となりました。

県南でも8月17日から18日にかけて激しい雨が降り、佐野で18日に1時間降水量歴代2位の60.5ミリを観測しています。

さらに「10分間に降った雨の量」ではほとんどの地点で(13のうち10)歴代10位以内を記録していて、特に宇都宮では8月24日に歴代1位の30.5ミリという猛烈な雨量を観測しました。短時間で激しい雨が降ったケースが多かったことを物語る数値です。

【観測地ごとの10分間降水量、8月に歴代記録更新したもの】

(1位)24日 宇都宮30.5ミリ

(2位)17日 小山17.0ミリ

25日 塩谷21.0ミリ

(3位)7日 五十里14.0ミリ

13日 黒磯17.5ミリ

(4位)19日 佐野18.5ミリ

24日 真岡17.5ミリ

25日 大田原14.0ミリ

(5位)31日 那須高原15.5ミリ

(9位)24日 鹿沼17.0ミリ

※各地点の8月最高値。同場所で別日も10位入りの記録あり