オリックス・バファローズの本拠地・京セラドーム大阪

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リーグ4連覇を狙うオリックスだが、2024年8月27日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で1−3と敗れて借金10に逆戻り。3位・ロッテに8ゲーム差とCS進出すら厳しくなっている。

投手陣は好投するも...

低迷の要因は貧打に尽きる。

8月27日時点で、今月は23試合中17試合で3点以下。最近7試合で計5得点と本塁が遠い。シーズン317得点はリーグ5位で、好投する投手陣を見殺しにするケースが目立つ。

大きな誤算が頓宮裕真、西川龍馬だ。

昨季、頓宮は113試合出場で打率.307、16本塁打、49打点で首位打者にも輝いた。だが今季は、70試合出場で打率.195、5本塁打、25打点と大きく成績を落としている。2度のファーム降格を経験したが、復調の兆しが見えない。

広島から昨オフにFA移籍した西川も、試行錯誤を繰り返している。中軸として期待されたが、111試合出場で打率.245、6本塁打、36打点。交流戦で状態が上がってきたかに見えたが、リーグ戦再開後は快音が続かない。

西川はパ・リーグの配球に対応しきれず?

西川は天才的な打撃センスは誰もが認めるところでミート能力に長けた選手だが、今季は早くも80三振。19年の81三振を更新して自己ワーストの数字になりそうだ。

スポーツ紙デスクは、

「西川はボール球になる変化球に手を出すケースが目立つ。長年セ・リーグでやってきたので、パ・リーグの配球に対応しきれていないかもしれません。頓宮と共にオリックス打線の貧打の象徴になっている。2人の復調なしにオリックスは上昇気流には乗れません」

と言葉に力を込める。

試合数が少なくなり、1つも負けられない戦いが続く。意地を見せられるか。(中町顕吾)