Qualcommからエントリー向け新チップセット(SoC)「Snapdragon 4s Gen 2」が登場!

Qualcomm傘下ののQualcomm Technologiesは30日(現地時間)、同社が展開する「Snapdragon」ブランドにおける新しいエントリークラスのスマートフォン(スマホ)などのモバイル製品向けのチップセット(SoC)「Snapdragon 4s Gen 2 Mobile Platform(型番:SM4635)」(以下、Snapdragon 4s Gen 2)を発表しています。

またSnapdragon 4s Gen 2を搭載した製品はXiaomiなどのメーカー/ブランドが採用する予定となっており、それらのうちの最初の商用製品が年内までに発表される予定とのこと。Xiaomiではインド法人社長Muralikrishnan B氏が「5Gのメリットをまだ体験していない人は多く、Snapdragon 4s Gen 2によってXiaomiは5Gをより幅広い人に提供して変革することができると確信しています。」とコメントしており、少なくともインド向け製品に搭載されることになりそうです。


Snapdragon 4s Gen 2は4nmプロセス(Samsung「LPE」)で製造されたエントリー向けSoCで、Snapdragon 4シリーズにおける初の「s」モデルとなり、ギガビットクラスの5G接続に対応しているほか、1日中持続する電池持ちを実現する電力効率や優れたカメラ機能などといった多くの人が必要とする機能や性能を備え、エントリークラスのモバイル体験を再定義することになるとしています。

通信面では携帯電話ネットワークとしてモデム「Snapdragon 5G Modem-RF System」を統合しており、5GではSub6の100MHz幅による2x2 MIMOなどをサポートし、最大通信速度は下りが1Gbpsで、同じ価格帯で利用できる4G(LTE)の7倍の速度となるとのこと。またWi-Fi 5に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)の無線LAN(最大HT80)やBluetooth 5.1をサポートしています。


CPUは64bitの2.0GHz Kyro Gold(Arm Cortex-A78ベース)のパフォーマンコアが2つ、1.8GHz Kyro Silver(Arm Cortex-A55ベース)のエフィシェンシーコアが6つのオクタコアで、最大クロック数が低くなっているなど、既存の「Snapdragon 4 Gen 2 Mobile Platform」と構成は同じではありますが、さらに最大クロック数が落とされ、電力消費を抑えるようになっています。またGPUは詳細が明らかにされておらず、現時点では「Adreno」とだけ記載されています。

メモリー(RAM)はLPDDR4X(2133MHz)、ストレージはUFS3.1(2レーン)がサポートされ、12bitデュアルISPによって最大8400万画素の写真や最大1080p/60fpsの動画などをもたらすとしています。その他、位置情報取得はデュアルバンドGNSS(L1/L5)に対応し、GPSおよびGlonass、BeiDou、Galileo、QZSS、NavICが利用でき、急速充電は「Quick Charge 4+」、外部接続・充電端子はUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2)、H.265やVP9に対応した動画デコーダーなどをサポートしています。



記事執筆:memn0ck


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