毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、温泉好きの高田寛之アナウンサーが全国のおすすめ温泉を紹介しています。8月22日の放送で紹介したのは、福島県の金山町の玉梨温泉「せせらぎ荘」。特徴的な湯で、温泉マニアの高田も気に入ったそうです。いったいどんな温泉なのでしょうか?

聖地巡礼の合い間に

高田「私は行く直前まで玉梨温泉のことを知りませんでした。そういうところにこそ当たりがある。でも行くの、結構大変なんですよ」

玉梨温泉は福島県の奥会津地方の大沼郡金山町にあります。名古屋の中心部からは590キロ。
クルマだと所要時間は6時間55分です。

公共交通機関では上越新幹線などに乗って、名古屋駅から6時間ぐらい。玉梨温泉はJR只見線の沿線沿い。JR只見線は鉄道ファンから「聖地」と呼ばれているとか。

この只見線沿線には、今年の春に公開された日本と台湾の合作映画『青春18×2 君へと続く道』のロケ地があり、台湾と日本の映画ファンも聖地巡礼に訪れるそうです。

山の中のきれいな施設

高田「玉梨温泉はすごい山の中にあって、辿り着くのか?という感じで運転しておりました」

温泉街は大きなホテルはなく、共同浴場もある小さな温泉街。その中では、この日紹介した日帰り入浴施設「せせらぎ荘」は比較的規模が大きい方だそうです。

木造旅館が多い温泉街では新しい施設。駐車場も広くて安心。夜9時まで営業していて、早い時間だと食事もできるそうです。

入浴料は券売機で購入するスタイル。町内の方は安めに設定されていますが、町外の利用者は500円です。

高田「すごくきれいな施設で、街中のスーパー銭湯みたいなイメージ。すごい山の中に来たっていうイメージはありません。もちろんカギのかかるロッカーもありました」

熱いけど入っていられる

広い浴場には洗い場が9ヵ所。そのうち6ヵ所は仕切られていて、泡などが浴槽に行かないようになっているそうです。「これは高ポイント」と賞賛する高田アナ。

浴槽は「玉梨温泉」と「大黒湯」の2つ。まず玉梨温泉から。
大き目の浴槽は10人ぐらいは入れるそうです。ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。浴槽は44.3度と熱めの設定。

かけ流し口は上に向かって湯が出ていて、炭酸成分が豊富なようでボゴッ、ボゴボゴボゴッと不規則に噴き出していたそうです。

高田「兵庫県の吉川(よかわ)温泉も同じような温泉なんですよ。吉川温泉はガスの影響で源泉の傍は息苦しくなるんですが、玉梨温泉はそんなことはありませんでした」

透明な湯がボゴボゴと溢れきますが、空気に触れると色が変わるようで、浴槽は茶褐色に濁っていたそうです。強い鉄の香りあり。

高田「44.3度と熱くて長湯はできないんですが、案外入っていられるから不思議です」

湯は贅沢に使用

一方「大黒湯」の浴槽は37.7度と温めの設定。3人入ればいっぱいの大きさだそうです。

高田「家族ならいいんですけど、赤の他人3人だと、肌が触れたらいかんなあというぐらいの大きさです。2人ぐらいだと余裕ですけどもね」

泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。

高田「こちらはかけ流し口がないんですけど、浴槽から湯が溢れてる。どうなってるのかと思ったら、浴槽の壁からお湯がビャーッと吹き込まれています。それも結構な勢いでした」

浴槽から床に流れることをオーバーフローと言うそうですが、それも豪快でお湯は贅沢に使われていたそうです。透明な湯で鉄の香りが強いことが特徴。

ヌルヌルでキシキシ

高田「これが特徴なんですが、泡付きがすごい。身体に細かい泡がミチって付く感じ。この泡付きの量が尋常じゃないわけですよ」

浴槽の中で身体をゆすったぐらいでは泡が離れないそうです。高田アナがこれまでに紹介した泡付きのいい温泉の中でもトップクラスの泡付きなんだとか。

高田「肌には泡のおかげでヌルヌルした感じなんですが、やっぱり鉄の成分が強いんですね。泡がなくなるとキシキシした感じになるのでびっくりします。これは特徴のある温泉だと思いました」

湯は透明なのに浴槽は赤褐色。注意書きには「タオルを浴槽につけると色が付くので注意」と書かれていたそうです。鉄分の効能が強いのか、上がる時に身体に着いた水分をタオルで拭うと、少しタオルが赤くなったそうです。

高田「本当に気に入ってしまって、もういっぺん行きたいと思わせる湯です。ただ行くのが大変なんですよね」

福島県金山町の玉梨温泉「せせらぎ荘」の紹介でした。聖地巡礼で疲れた身体を特徴のある湯で癒してみては? 
(尾関)
 

ドラ魂キング
2024年08月22日16時32分〜抜粋(Radikoタイムフリー)