「こんなに打たれないとは」ルーキーイヤーで快進撃を続ける今永昇太に前田幸長氏、仁志敏久氏が語る「活躍の要因」
今永の好投はチームでも認められている。(C)Getty Images
今季からメジャーリーグへ移籍し、カブスに所属する今永昇太。
移籍1年目ながらここまで9勝をマーク、5月には3.4月度月間最優秀新人賞を受賞。さらに7月に行われたオールスターゲームにも選出されるなど、着々と成績を積み重ねている。
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そんな今永について、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」にゲスト出演した元巨人・前田幸長氏と元巨人、横浜の仁志敏久氏が活躍の要因について語った。
MLBではルーキーイヤーにしてここまで23試合に登板し、9勝(3敗)、防御率は3.11の成績をマークしている今永。その凄さについてまず前田氏が挙げたのが、スピン(回転)数だ。
今永の生命線であるフォーシーム。その回転数は2400回転以上と相当のスピン数を誇っており、メジャーリーガーたちも苦戦していると分析。フォーシームの回転数が増えると、ボールのホップ成分が高まり、打者が捉えにくいとされる「ライジング・ファーストボール」になるといわれている。加えて、スプリットにおいても高低をうまく使っており、それによって打者を翻弄しているという。
この活躍にベイスターズ2軍監督時代に今永と同じチームに所属した仁志氏は、その実績からある程度の活躍を期待していたものの「こんなに打たれないとは」と、想像以上だったという。
デビューからは無傷の5連勝を飾り、ユーモアあふれる受け答えでファンを増やしている左腕は、現地メディアも沸かしている。
全力で駆け抜けている、ルーキーイヤー。前田氏は今後に関して「6〜7イニングを100球くらいで全力で。その中で、どこかで体が疲れた時に質が落ちるかもしれない」と懸念もしている。
いずれにせよ、両者とも今年度の今永の活躍を強くたたえた。勝負の9月以降に向け、ますます存在感が高まることが予想される左腕の快投に引き続き、期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]