「世界で最も履き心地が良い靴」と評されたオールバーズ史上“最軽量モデル”の履き心地やいかに!?

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<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

2015年にスタートしたアメリカのシューズブランド、Allbirds(オールバーズ)。翌年には、主力モデルである「ウールランナー」が米TIME誌にて「The World’s Most Comfortable Shoes(世界で最も履き心地が良い靴)」と紹介されたことで、その名を世界に轟かせました。

その後、紆余曲折あり、あまり名前を聞かなくなっていた今年3月。突如ゴールドウインが日本での独占販売契約を締結したというニュースが流れました。

ひさびさに名前を聞いて思い出したわけです。日本上陸当初、その"履き心地”が気になって一足買おうと思っていたことを。

当時、なぜ買わなかったかは覚えていませんが、再びオールバーズへの興味が湧き上がり…とうとう買っちゃいました。オールバーズ史上“最も軽い”という「スーパーライト ツリーランナー」(1万7600円)を。

持ってみて驚いたんですが、これ本当に軽い。

リリースによると、重さは27cmの片足で162g! iPhone 15の171gより軽い。購入したのは28cmなので、もうちょい重いでしょうが、それでも衝撃的な軽さです。

ではさっそく履いてみますか。

 

■軽いってだけで歩くのがラクになるのね(あたりまえ)

なんといっても足元が軽い。なんだか体も軽くなったような気がします。気のせいですが…。

そしてソールの硬さが絶妙。ニューバランスのENCAPよりは柔らかく、クロックスよりは硬い。Tevaのハリケーンよりはちょっと柔らかいかな。といったところ。

ミッドソールは厚めですが、荷重で横に広がるようなことはなく、歩く時の違和感もありません。

また反発力はさほどないですが、軽さがあるので足はどんどん進みます。

▲裸足でも違和感なく履ける。どこかに当たって気になる、なんてこともなし

アッパーはメッシュ素材で多少の伸縮性があります。ある程度の距離を歩いても、たしかに蒸れづらい。日差しの強さがハンパない今年の夏にはピッタリです。

▲内側から指で押すとこのぐらい伸びる

ユーカリの木の繊維で作られた素材らしいのですが、とにかく通気性がいい。

ちなみにミッドソールのEVAはサトウキビ由来など、サステナビリティを標榜しているブランドらしく、あらゆるパーツに環境負荷に配慮した素材が使われているようです。

で、結局のところ、履き心地はどうなのかですが、ズバリ、かなりイイです。

すっと足が進んでいく感覚がありつつ、最近のランニングシューズのようにクッション性が高くシューズが先に進もうとするようなこともありません。

“歩く”に最適な履き心地、といえばいいのかも。シンプルでちょっとドレス系のデザインということもあり、通勤用スニーカーにピッタリといった感じ。あとは旅行にもいいかも。

ただし、世界で最も履き心地かどうかはわかりません。ちょっと盛りすぎかなという気も。当然ながら好みの問題になるわけですが、

ただし、アッパーのフィット感はニット系スニーカーほどではありません。あとは、この「スーパーライト ツリーランナー」だからなのかもしれませんが、履き口周りのフィット感もさほどないかな。アッパー自体が薄い素材のため、どうしても足からは浮く感じになってしまいます。

でもカカト内側にはクッションのようなモノが付いていて、これがいい仕事してくれます。履き口が緩めのスニーカーって歩いているとパカパカしがちですが、ここが引っかかることで足との一体感を生み出しています。

それと最も気になったのが、履く時。

あまりの軽さに喜び勇んで履こうとしたわけですが、いきなりつまづきました。うーん、正直ちょっと履きづらい…。

理由はおそらくここ。

初めて見る構造なんですが、シュータンがアッパーの内側とゴムで繋がっています。

そもそもシュータン自体がとても薄く、さらにシューレースを通す穴が開いていない。そのため、足を入れるとシュータンが奥に押しこまれてしまいます。

ちゃんとシューレースを緩めて足を入れても、靴下を履いていても裸足でも、奥にいきます。

普段よく履いているのが、手を使わずに脱ぎ履きができるナイキの「エアフォース 1 フライイーズ」だから、余計に面倒だと思うのかもしれませんが…。

でも「エアフォース 1」と比べると、驚くほど軽くて涼しい。猛暑にはピッタリです。

そして、一度履いてしまえば快適なことは間違いありません。横着ばかり考えるなってことですね。

まだまだ暑さは続くようなので、今日は出歩きたくないなー、でも行かなきゃなー、なんて日には、活躍してくれそうです。

>> オールバーズ

<取材・文/円道秀和(&GP)>

 

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