中丸雄一「不倫疑惑報道」を深読みすると透けて見えてきた「意外な事実」と女子大生の“本音”

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世の中はオリンピックで沸き返っていたため、芸能ニュースなど誰も興味を示さないのかと思っていたが、さすがにこのニュースには反応した人は多いようだ。

『週刊文春』が報じた『KAT-TUN』中丸雄一の不倫疑惑。レギュラー番組を複数抱え、彼が担当するコーナーは評判がよく、視聴率もいいという。好感度が高いのは言うまでもない。それだけに、今回のスキャンダルは、彼の持つイメージとは遠く離れている。

そして、この報道で気になった点が2つある。

1つは“ホテル密会”以外に、二人のこれまでの交際状況が全く書かれていないこと。

中丸と女子大生は都内のホテルから出てくるところを撮られているのだが、ホテルに入るときの状況や時間は書かれていない。だが、そこを省略したとは考えにくいため、どうやら文春記者は彼らをずっと追い続けていたわけではなさそうだ。

同様に二人が“待ち合わせしている”という情報を得ていたのではないようだ。これが何を意味するか……。

女子大生は正面出入口、中丸は裏口からバラバラに出てきている。都内のホテルであれば客の出入りはそこそこあるだろうから、出てきた女性が中丸の相手だと即座に判断するには、張り込む前から容姿や服装など女性の特徴がわかっていないと難しい。稀なケースで、疑わしい人物を全て撮影し、後で情報提供者に確認してもらうこともあるが、今回の場合、

《女子大生の乗ったタクシーは郊外に向かった》

となっているので、その場で特定ができたのだろう。

出てきた女性の特徴がわかっていても、素性がわからない場合は、写真を撮った後に“調査、取材”という作業が必要になる。現場で特定できなければ、写真を撮った女性全員を追跡調査せねばならず、それには何組もの“部隊”を出動させる必要がある。“当たり”をつけてということも考えられるが、物理的に不可能だからだ。

以上のことから、少なくともその日の二人の行動と女性の特徴を知っている、つまり女性にかなり近い人物、あるいは現場を目撃した人物からの情報提供があったと考えていいのではないか。

業界では“発見もの”と呼ばれていて、記者が偶然発見することもあるが、それならホテルに入るところを見ているはずだから、この場合はないだろう。

そして2つ目は、写真が撮られてから報道されるまで1ヵ月以上も時間がかかっていることだ。

撮影から約3週間後の7月29日に記者はようやく女性を直撃している。こんなに時間がかかったのはなぜなのか。

女性の素性がわからなかったからか、“泳がせて”再度写真を撮ろうと考えていたからだと思えるが、興味深いのは直撃された女性が記者の質問にきちんと答えていることだ。

中丸とは1年前にナンパされて知り合い、これまで2回だけランチに行ったくらいの仲だという。その日も食事に誘われたと思い、出かけて行ったがなぜかホテルに入ることに。ホテルには入ったけど、

《ただ、本当に何もしてなくて私は次の予定もあったし、ちょっと相談事をして、すぐに部屋を出ました》

“話していた”だけだという。そして最も気になったのは、女性は、

《あっちからの誘いも二十回くらい断っている》

と、中丸とは親密な関係ではなく、どちらかといえば積極的に会いたい相手ではないことを強調している点。こう言っちゃなんだが、“しつこくて嫌なんだけど、相手は有名人だからそう無下に断れないし”という感じなのかもしれない。

また、中丸が差し出したお金の額まではっきり示し、タクシー代としては足りなかったと語っている点。どんなニュアンスだったのか字面からはわからないが、なんとなく不満を訴えているようにも感じる。

「週刊誌の不倫報道を含め熱愛報道の多くは情報提供から始まります。中には偶然の目撃情報もありますが、たいていは当事者に近いところからです。情報提供の理由もさまざまでして、いま謝礼を払うところはほぼないですが、お金目当ての人もいます。

中には、相手が煮え切らない態度を取っているため、結婚を急ぎたい女性が友人・知人に依頼したり、本人が知人を装って週刊誌に“タレこむ”場合もあります。また逆に嫌いになって“関係を断ちたいため”や“お灸をすえるため”というケースもあります。奥さんが夫の浮気情報を週刊誌に流すことは結構ありますよ。自分はいい関係だと思っていても、相手が不満を募らせたら、『アンジャッシュ』渡部建さんのように刺されるケースは過去にたくさんありますから……」(週刊誌記者)

果たして、中丸のケースはどれに当てはまるのか。同じ芸能記者としては、興味深いところだ――。

取材・文:佐々木博之(芸能ジャーナリスト)