KRY山口放送

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5日、6日と過去最大の上げ幅・下げ幅を記録した日経平均株価…。

今後の見通し、そして山口県内の企業や私たちの生活への影響について専門家はどう見ているのでしょうか。

ワイエム証券の郄木友江副社長に話を聞きました。

(ワイエム証券 郄木友江副社長)「今回の動きでも見て取れることですが、為替・金利・株価は密接につながっています。国同士の金利差は非常に重要で、7月31日の日銀政策決定会合で日本が金利を引き上げることをきっかけにして今まで続いていた円安株高トレンドの逆、円高株安に急速に巻き戻しがおこっているととらえている。」

日経平均株価は5日過去最大4451円の下げ幅を記録し、6日は一転して過去最大3217円の上げ幅となりました。

7日の終値は3万5089円62銭となっています。

(ワイエム証券 郄木友江副社長)「日本の株式市場において、急速な円高進行によって輸出関連企業の業績への影響が考えられる。想定為替レートよりも円高で推移していることで、企業の業績への懸念が生じたことから株価の下落につながったと考えている。」

株価が乱高下する中、新NISAで投資を始めた人たちは今どう対応すべきなのでしょうか。

(ワイエム証券 郄木友江副社長)「今回の株価の乱高下だとか経済指標の変動に対して、不安を感じている方も多くいると思いますけど、慌てて売却するのではなく、投資は中長期的な目線で保有するとか、積み立て・分散を心がけること が大切だと思う。」

株安とともに進む円高によって、県内企業や私たちの生活にはどのような影響が考えられるのでしょうか。

(ワイエム証券 郄木友江副社長)「山口県には自動車部品や化学製品などを製造輸出する企業が多くあるので、円高が進行すると輸出品の海外での価格が高くなるので、国際競争力が低下して輸出が減少する可能性がある。観光業への影響は、外国人観光客が減少する可能性がある。個人の生活への影響の観点でみると、食品・ガソリンなど輸入品の価格が今までより下がる。生活・消費にかかる経費が軽減される可能性があると考える。」