韓国セーブ王、マイナーでも防御率6点台 7億円契約も…母国嘆き「残念だが、それが現実」
2年6億円超の契約も…マイナー降格、防御率6.16と結果を残せず
韓国を代表する剛腕が渡米1年目から試練を迎えている。今季、韓国からメジャーに挑戦したコ・ウソク投手は1日(日本時間2日)時点でマイナー32試合に登板し、3勝2敗1セーブ、防御率6.16。低迷中のチームに所属しながらメジャーからのお呼びはかからず、母国メディアからは嘆きの声が上がっている。
韓国メディア「MHNスポーツ」は2日、「『屈辱』コ・ウソク、マイアミの選手が大量にメジャー昇格も彼の席はなかった……なぜだろうか?」と題してコ・ウソクの現況を伝えた。25歳右腕は2022年にKBO(韓国プロ野球)のLGで42セーブを挙げるなど、同国屈指のリリーフとして活躍し、2023年WBC韓国代表にも選出。昨オフにポスティングシステムを利用して2年450万ドル(約6億7000万円)でパドレス入りした。
しかし、地元韓国での開幕戦直前の20日にマイナー降格。開幕を2Aで迎え、5月4日(同5日)にはルイス・アラエス内野手とのトレードでマーリンズに移籍した。ただ、自慢の直球も変化球も切れ味を失い、1日(同2日)時点で32試合に登板して防御率6.16、WHIP1.71と結果を残せていない。記事では「韓国代表チームのクローザーだったという事実が信じられないほどだ」と、あまりの不発ぶりに唖然としていた。
さらに、マーリンズは今季低迷中で主力を次々と放出。代わって若手選手たちをメジャーに昇格していたものの、「コ・ウソクの名前は呼ばれなかった」(同紙)。不振の原因についても分析し、メジャーのフォーシームの平均回転数が2226回転/分前後ながら、コ・ウソクは2000回転ほどにとどまっていることを指摘した。そして、もし何も改善できなければ「メジャーから呼ばれることはない。残念だが、それが現実だ」と締めくくった。(Full-Count編集部)