【人気の寮食メニュー】スープはオール野菜の水分!「ズッキーニと鶏肉のトマト煮」作ってみた♪【農家直伝】

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すっかりおなじみになった夏野菜のズッキーニ。煮ても焼いてもおいしいですが、特にトマトとの相性が抜群で、スープにすると最高なんです!そんなスープレシピを教えてくれたのは岡山県の農業女子・高越友紀さん。なんでも、とある社員寮の寮母さんから教わったメニューで社員さんから大人気なんだとか!ゴロっと大振りに切ったズッキーニとトマトと鶏肉がコトコト煮込まれ、体に染み渡る味わいらしく…。そうと聞いたら味わってみたい♪さっそく、作りましょう!

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レシピを教えてくれたのは、岡山県総社市にある「メゾンやまて」で、ズッキーニを栽培している高越友紀さんです。



「これは、メゾンやまてで栽培したズッキーニを使ってくれている、とある社員寮の寮母さんが教えてくれたレシピです。水は入れずに、トマトの水気だけで煮込んでいるので、調味料少なめでも、野菜とお肉の旨味がギュッと詰まっていておいしいんです」と高越さん。

とっても簡単なのに、誰でもおいしく味がバッチリと決まるというから、試してみるしかありませんね!

じっくり煮込んで旨味凝縮!「ズッキーニと鶏肉のトマト煮」



材料(2人分)
ズッキーニ…2本
大玉トマト…4個
鶏むね肉…1枚
オリーブオイル…適量

[調味料]
ブイヨン(固形)…1個(4g)
オイスターソース…大さじ1
ケチャップ…大さじ1
白ワイン…大さじ1
砂糖…小さじ1
塩・こしょう…各適量

作り方
1. ズッキーニとトマトは大きめの乱切り、鶏むね肉は一口大の乱切りにする。







2. 熱したフライパンにオリーブオイルを引き、鶏むね肉に焦げ目が付くまで焼いたら、ズッキーニとトマトを加える。







3. 2のフライパンに調味料をすべて入れ、フタをして弱火でコトコト煮る。





4. 水気が出てきて、野菜が煮詰まったら完成。



野菜からこんなに水分が出てきました~。



水は一滴も加えてないですよ!
トマト煮ですが、これだけヒタヒタならスープとしてもいただけますね。



うわ~、見るからに夏らしい色合わせ♪
見てるだけで楽しくなります。



トマトとズッキーニがクッタリと煮込まれていますが、大きめに切ってあるので、煮崩れても存在感は健在です!



「トマトの水気だけでこんなに汁気が出るんですよ~。野菜と鶏肉の旨味がギュッと詰まっているので、調味料の目安は、それぞれ大さじ1くらいで十分。最後に味を見て、足りないようなら塩、こしょうを少し足す程度でOKです」(高越さん)

コトコト煮込んだズッキーニとトマトが、シャクシャクした食感でとってもおいしい!
調味料にオイスターソースを入れているので、中華風の味になるのかと思いきや、オイスターソースは野菜の旨味にうまく溶け込み、コク深いエキスとなって馴染んでいます。

トマトのやさしい酸味も加わり、食欲がなくてもこれならあっさり食べられます。
それに…どこかホッとする味わいで、社員寮で人気なのがわかります。
レシピでは2人分とありましたが、出来上がりの量は4人分くらいのボリュームがありました。メインや副菜、スープとしてなど、いろいろな食べ方ができそうです。

今では定番のズッキーニ。日本で食べられるようになったのはいつ?

今回の「トマト煮」も洋風の味わいですが、ズッキーニは、南仏料理の「ラタトゥイユ」やイタリアンでよく使われているイメージですよね。名前もイタリア語で「小さなカボチャ」という意味で、実は北アメリカやメキシコが原産のつるなしカボチャの一種。16世紀ごろに南フランスやイタリアを中心としたヨーロッパで栽培が始まったと言われており、よく見かける細長いズッキーニは、品種改良によって生み出されたものなんだとか。


出典/写真AC

栽培自体は500年以上の歴史がありますが、食用として広まったのは19世紀ごろで、さらに日本で食べられるようになったのは、イタリア料理がブームになった1980年代ごろ。日本においては比較的、新しい野菜の一つです。

今では、長野県や宮崎県を中心に全国で栽培され、スーパーや直売所でも定番の野菜になっているので、一年中いつでも手軽に食べられますね。


出典/写真AC

特に、6月~8月はズッキーニが旬の時期。煮込み料理や炒めものなどの加熱料理はもちろん、生でも食べられるので、ぜひおいしいこの旬の時季に、たくさんズッキーニを味わってみてください♪

高越さんのインスタグラムでは、ズッキーニを使ったレシピをたくさん紹介しています。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。




メゾンやまて

高越友紀さん

セロリが特産の岡山県総社市で、土地なし、機械なしのゼロから農業を始めて6年目。現在は、70a(アール)の畑で、セロリ、白菜、かぶ、カリフラワーなど季節の野菜約10品目を育てている。日々の栽培の様子や、野菜を使った料理のレシピをインスタグラムで発信中。高越さんが育てた野菜は、総社市内にあるJA晴れの国岡山農産物直売所「旬感広場 晴れのち晴れ」や、農マル園芸 吉備路農園などで購入できる。

●インスタグラム @maison_yamate
https://www.instagram.com/maison_yamate/