サムスンが2024年版の折りたたみスマートフォンのGalaxy Z Flip6、Galaxy Z Fold6を発表しました。国内では7月31日発売ということで、この記事が配信されている頃には、すでに手にしている人もいるかもしれません。

　筆者は、2023年9月1日に発売された、au版のGalaxy Z Flip5を現在もメイン端末として愛用しており、新モデルにも注目しています。ライターという立場を言い訳に、1年ごとにメイン端末は機種変更してきたのですが、今年はどうしようかな……と悩んでいるので、その理由を紹介してみたいと思います。

　なお、Galaxy Z Flip5は私物ですが、Galaxy Z Flip6、Galaxy Z Fold6は貸出機を撮影しています。

　まず、縦折りスマートフォンの後続機であるGalaxy Z Flip6は、前モデルよりデザインが若干変わっており、よりポップなカラーバリエーションと、折り目がほぼ気にならないディスプレイが特徴。バッテリーも4000mAhにアップし、あまり評価が高くなかったメインカメラの画素数が12MPから50MPへと強化されています。

Galaxy Z Flip6（左）とGalaxy Z Flip5（右）

50MPになったGalaxy Z Flip6はカメラを強調したデザインに変更

　普段使用しているGalaxy Z Flip5の本体カラーはクリームで、こちらは気に入っているので、個人的には新色にそこまでなびいていません。折り目に関しても、初めて折りたたみスマートフォンを手にする人には、間違いなくGalaxy Z Flip6がおすすめですが、約1年間使用して慣れてしまった筆者にとっては、大きな差分ではありません。

Galaxy Z Flip6はミント、Galaxy Z Flip5はクリーム

Galaxy Z Flip6（左）は折り目がより気にならなくなっている

　バッテリー容量は3700mAhから4000mAhと着実な進化をしています。Galaxy Z Flip5をメインで使っていると、やはり若干電池持ちが心もとなく、モバイルバッテリーが必需品なので、如実にバッテリー性能が上がるなら、機種変更もありだと感じます。カメラに関しては、Galaxy特有のAIを使った補正が強いため、画素数による極端な変化は感じていませんが、暗所撮影などはやはり少し強くなった印象です。

　Galaxy Z Flip6、Galaxy Z Fold6の大きな特徴が、Galaxy AIを使ったさまざまな機能ですが、アップデートにより、Galaxy Z Flip5でも、リアルタイム通訳や文字起こし、かこって検索といった機能に対応しているため、機種変更の強い動機とはなり得ないのが現状です。

　少しネガティブな表現が続いていますが、Galaxy Z Flip6に魅力がないというわけではなく、筆者がGalaxy Z Flip5をかなり気に入っているためのものである点は留意してもらいたいところ。そもそも、1年間で機種変更をする端末ではないでしょうし……。もちろん、Galaxy Z Flip4以前のユーザーや、これまで折りたたみスマートフォンを使ったことがないという人には、ぜひ最新モデルを手にとってもらいたいと感じています。

　さて、ここまで紹介してきた理由から、Galaxy Z Flip5の使用は継続しつつ、今年は別のメーカーのスマートフォンを試そうかなとも思うところですが、強く惹かれているのが同メーカーのGalaxy Z Fold6です。

　今年はさらなる薄型軽量化がなされており、質量は約239g。フラッグシップモデルのGalaxy S24 Ultraと比較しても、約6gしか変わらず、折りたたんだ状態だとかなりスリムなので、握り心地は抜群。PDFファイルを丸ごと翻訳できる機能や、Sペンでのメモと録音を併用する機能など、魅力的なAI機能も豊富に搭載されています。

　言わずもがな、開いて約7.6インチになる大画面ディスプレイや、Galaxy Z Flipシリーズにはない望遠カメラなども魅力です。オープン市場向けで24万9800円からと、Galaxy Z Flip6と比較した際の販売価格がネックではありますが、キャリアの返却プログラムを活用すれば、出費をある程度抑えられるのも事実でしょう。もうしばらく、最新デバイスの魅力とお財布事情を天秤にかけて、頭を悩ませたいところですが、せっかくなら予約期間でのキャンペーンも活用したいので、早めに決断したいところです。