キャラクターを縦横無尽に走らせながら、銃で敵を撃破するために狙いを定め、さらにグラップルフックを使ってアクロバットに地形を飛び回ることができるという2Dアクションゲームが「ラスティッド・モス」です。PC・Nintendo Switch・PlayStation 5(PS5)・Xbox Series X|Sといったマルチプラットフォームで配信されている本作を実際にプレイしてみたところ、初めは操作に脳が追いつかずかなり苦戦させられたのですが、何度も死にながら自分なりの攻略方法を編み出していくことができるプレイしごたえのあるゲームになっていると実感できました。

ラスティッド・モス | Game | PLAYISM公式サイト

https://playism.com/game/rusted-moss/

ゲームは主人公・ファーンが相棒のパックに起こされるところから始まります。どうやら主人公は何かに追われているようですが、世界観や主人公に関する説明は一切なしでゲームがスタートするため、プレイヤー側はパックと主人公の会話などから世界観や自身が置かれている状況を推察しながらゲームを進める必要アリ。



キャラクターは上下左右への移動とジャンプができ、画面の右上に表示されているのがHPとMPです。HPはキャラクターの体力で、ゼロになるとゲームオーバーとなりセーブポイントからリスタートします。MPは回復や攻撃に使用します。



ジャンプして壁のへりにつかまることも可能。



足場から降りることもできます。



主人公はレールガンを保持しており、通常の射撃とチャージショットを駆使して敵を倒していきます。



敵を撃破するとマナ(赤枠)を落とすので、これを回収するとMPが回復。



ステージ上にはセーブポイントが用意されており、HPがゼロになるとセーブポイントからリスタートすることとなります。

ステージ上に落ちているアイテム。



これはトリンケットです。



トリンケットはセーブポイントで装備することができます。トリンケットにはそれぞれ異なる効果と装備コストが割り振られており、一度に装備できる数は限られます。以下の場合、画面右上に書かれている数字の「5」がトリンケットの装備コスト、画面中央上部にある「05/10」という表記がどれだけトリンケットを装備しているかを示しています。



体力が低下するとパックが「E!」と言って、回復を促してきます。回復時は主人公が立ち止まり、回復するまで若干のラグがあるので注意。



敵を撃破するごとに主人公の置かれている状況や世界観に関する言及があるため、この世界の謎が徐々に明らかになっていきます。ゲームを進めながら自分の想像したラスティッド・モスの物語と、実際の物語がどれくらい違うのか答え合わせしていくのもこのゲームの楽しいポイントです。



ゲームを少し進めるとグラップルフックが入手可能。緑色の苔の生えている場所に狙いを定めて発射するとフックを取り付けることが可能で、ここを支点にスイングできます。グラップルフックがあれば通常の移動やジャンプではたどり着けない場所にも移動できるようになるのですが、グラップルフックは一度使用すると地面やヘリにつかまるまで再使用できなくなるという制限があるので注意。





グラップフックを使ってステージ上をヒュンヒュン飛び回るのはかなり爽快感があります。ただし、グラップルフックを外すタイミングを間違えると即デスにつながるような地形も多いので、このグラップルフックの操作に慣れることが最初の関門となりました。



一定時間触れるとダメージを食らう「イコル」という要素もあります。イコルに触れていると以下のように主人公の頭上にゲージが表示され、これが満タンになるとダメージが発生。



イコルが登場することでステージとボス戦の難度が一気に高まります。敵の攻撃は完全回避することが求められますが、イコルは一定時間触れなければダメージは食らわないため、「いったんイコルに触れることで避けられる攻撃」などもあり、操作と同時に柔軟な思考も求められるわけです。





妖精の苔の上ではしゃがんでからジャンプすると高く跳べます。主人公の横にゲージが表示されるので、これが溜まったらハイジャンプ可能です。





ステージにはワープポイントも用意されています。



ただし、ワープはいつでも使えるわけではなく、指定場所まで移動する必要があり、「滅茶苦茶便利な移動手段」というよりは「最低限のショートカット要素」です。



さらに、MPを消費してグレネードを投げることも可能。



グレネードがあれば特定の壁などを破壊できます。



「ストーリーを進めるにはここに行けばOK」ということが明確に示されるわけではないため、迷子になることもしばしば。マップを漏れなく埋めていくことが攻略の近道となりそうです。



なお、ゲーム起動画面の「操作カスタマイズ」からキー配置を自由に設定可能。キャラクターとエイムを同時に操作する必要があるためか、Steam版ではコントローラーではなくキーボードでの操作が推奨されていました。





「ラスティッド・モス」のアクション要素をまとめた動画が以下。キャラクターを操作しつつ、敵を攻撃したりグラップルフックを発射するポイントを定めるためにエイムも同時に定めなければいけないため、操作難度は高めです。初めはグラップルフックのかなり脳と指が混乱して、操作ミスが多発しました。

爽快なプレイ感と難度の高いアクションがクセになる「ラスティッド・モス」をプレイしてみた - YouTube

初めはボス戦もステージもかなり簡単に設計されており、敵の攻撃のタイミングやステージの構造をしっかり把握しておけば、基本的な操作だけで攻略できるようになっています。しかし、次第に敵が複雑になったり妨害要素が増えたりして、操作難度も急上昇していきます。そのため、操作に対するストレスは減っていくものの、何度も死にながらステージの踏破やボス攻略を進めていくというゲームの流れはほとんど変わりません。



操作はかなり難しいものの、キャラクターの挙動は軽快でストレスがありません。初めは自分の操作の下手くそ具合にイライラして、操作に慣れたころにはステージやボス戦が難しくなっている感じ。特にグラップルフックは「これはどのタイミングで使うんだ?」という地形があったり、グラップルフックを使っても自分の思うようにキャラクターが動かなかったりするため、地味にストレスがたまりました。



それでも落下死してもHPが減少するだけで落下した場所から即座にリスタートできたり、ボス戦前にセーブポイントが配置されていたりと、何度も繰り返しプレイする際にストレスが溜まりすぎないような配慮もしっかりあります。

何度死んでもあきらめずにプレイする「忍耐力」、ボス攻略のためのポイントを見極める「思考力」、隠された物語を解き明かす「分析力」が必要なゲームとなっていました。

なお、「ラスティッド・モス」はNintendo Switch版が税込3009円、PS5版が税込3198円でAmazon.co.jpで販売中。Steam版は通常版が1980円、アートブックやオリジナルサウンドトラックが一緒になったデラックスバンドル版が3546円で販売中です。

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