音楽朗読劇の新プロジェクト「READING HIGH noir」が始動 牧島 輝・有澤樟太郎・桜井玲香出演で『HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~』を上演
2024年10月13日(日)・14日(月・祝)イイノホールにて、音楽朗読劇 READING HIGH noir 第1回公演『HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~』が上演されることが決定した。
room NB(ソニーミュージックグループ)が、劇作家・演出家の藤沢文翁と立ち上げた音楽朗読劇ブランド、READING HIGH。その新たなプロジェクト「READING HIGH noir」(リーディングハイ ノアール)の始動と、第1回公演の詳細が発表された。
音楽朗読劇 READING HIGHは、2017年の立ち上げ以来、藤沢文翁書き下ろし脚本によるオリジナルの作品を次々と上演し、その世界観は多くのファンを魅了。今年5月には過去最大規模となる東京ガーデンシアターにて、完全最新作『ROAD to AVALON』を上演し、全公演が満員にて閉幕。配信でも大好評を博した。
近年、音楽朗読劇というジャンルは過去に例のない人気コンテンツとなり、エンターテインメントの一翼を担うジャンルとして確立された。そして、その中でも READING HIGH は「最も贅沢」な音楽朗読劇として駆け抜けてきた。炎、煙玉、レーザー、時には水柱をも作ってしまうダイナミックな特効。細部まで作り込まれた華やかな衣裳。そして物語のためのオリジナル楽曲の生演奏など、とても豪華で贅沢な演出。
そんなREADING HIGHが改めて着目したのは、「黒(noir)の可能性」。
(C)READING HIGH
朗読劇は、お客様の想像力に頼るところが多い、いわば「空想の劇場」。その朗読劇本来の「欠落のアート」としての美しさを、もう一度、見つめなおしたい。我々が「noir(黒)の可能性」と呼ぶ、想像で補う部分。最先端を追い続けてきたからこそ、まだスポットライトが当たっていない「noir(黒)の空間」の追求も考えたい。煌びやかさを知っているからこそ探求できる、シンプルな美しさ、あるいは究極の“黒”。それを追い求めるために生まれたのが、今回の新プロジェクト「READING HIGH noir」だそうだ。
第1回公演では、2018年に豪華声優キャストにより上演された『HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~』を再演。今回は新しい試みとして、各キャスト1曲ずつの歌唱パートを含む、リーディングミュージカル形式に再構成。舞台を中心に活躍する、牧島 輝・有澤樟太郎・桜井玲香を迎えおくる。
牧島 輝
有澤樟太郎
桜井玲香
舞台はイギリス・ロンドン。夢の中の少女に恋をして、天才的な音楽家になったピアニストの切ない物語。ミニマムな三人劇で始まる、新たなプロジェクトに期待しよう。
【イントロダクション】
2005年12月5日 英国ロンドンのキングスヘッド劇場で『HYPNAGOGIA』は誕生し、
私も劇作家としてデビューしました。
本作は国境を超えて様々なキャストによって上演されてきました。
現在、私は40作近いオリジナル作品を生み出してきましたが、この若々しくも情熱的な作品をもう生み出すことはできないでしょう。
なぜなら、この作品はあの若さで、ロンドンという場所にいたからこそ書けたものだからです。
では、この二度と書けないであろう作品を、
朗読劇の枠から少し飛び出させてみたらどうなるだろうか?
その一歩が、音楽監督・村中俊之と実力派俳優の「歌」による新たな表現であり、
今回“noir”という新しいプロジェクトの最初の作品として、
『HYPNAGOGIA』をリーディングミュージカル形式で皆様にお届けする理由です。
「最も贅沢」な音楽朗読劇として駆け抜けてきた“READING HIGH”。
その逆であるミニマムを攻める“noir”。
最先端を追い続けてきた我々だからこそ、まだスポットライトが当たっていない、
想像力で補う「noir(黒)の空間」の追求も考えたい。
煌びやかさの対極にある、シンプルな美しさ、あるいは究極の“黒”。
今回、新しく生まれ変わる 『HYPNAGOGIA』を
どうぞお楽しみください。
原作・脚本・演出・作詞
藤沢文翁
【ストーリー】
全く無名のピアニストが
一躍時の人となった
突然弾けるようになった超絶技巧
降って湧いたような作曲の才能
作曲する曲は全て大ヒット
ピアニストの親友である医者は彼の成功を喜ぶが
それと同時にピアニストの異変にも気づいてしまう。
ピアニストの体は酷く衰弱していたのだ。
突然「天才」になったことと、「体の衰弱」は何か関係があるのかと問いただす医者
ピアニストは静かに語り始める。
あのな……
夢の中に女が現れるんだ……
彼女が教えてくれるんだ
音楽を……
ピアノを……
出演者コメント
■牧島 輝
この度、音楽朗読劇 READING HIGH noir 『HYPNAGOGIA』に出演させていただきます。牧島 輝です。
今回出演する HYPNAGOGIA は藤沢文翁さんのデビュー作の再演ということで、文翁さんファンの1人としてこうした形で関われることをとても嬉しく感じています。
数回にわたって再演をしているこの作品ですが、今回は今までと出演者もガラッと変わりますし、空間も違えば作品もまたガラッと変わるものだと思います。出演者の僕達が文翁さんの作った世界をどう表現して、どんなものが生まれていくのか。とてもワクワクしております。自分自身、きっとこの作品の役を演じていくうちに新しい発見があったり、また違った印象を受ける事になると思います。
ただ、初めて読んだ時の切ない気持ち、どこか温かい気持ち、自分が感じた自分の中の大切なものを思い出したような、そんな気持ちを大事にしたいなと思っています。
観に来てくれるお客様方に楽しんでもらえるように、自分なりに、楽しんで演じたいと思います。劇場でお会いできることを何よりも楽しみにしております。
■有澤樟太郎
音楽朗読劇 READING HIGH noir 『HYPNAGOGIA』に出演させていただきます。
文翁さんとはキングダムでご一緒させていただいてから、何度かプライベートでもお世話になってます。
知識豊富な文翁さんのお話や言葉がとても大好きです。
そんなご縁を通じて、今回ご一緒できることがとても嬉しいです。
朗読劇には独特の緊張感がありますが、それを音楽の力と共に精一杯楽しめるキャストだと思っております。共演経験のあるお2人と短期間ですが、スペシャルな、密な時間を楽しみたいと思います。ぜひご来場心よりお待ちしております。
■桜井玲香
『HYPNAGOGIA』は繊細であり、優雅でもあり、その世界観を3名の役者とピアノ、チェロで表現されていく時間をしっかりと噛み締めながら挑みたいと思っています。
今回再演となりますが、前回ともまた違う新たな『HYPNAGOGIA』になるかと思います。是非楽しみにしていてください!