今回のフルリメイクは、キャラクターや背景などを3Dグラフィック化。フルボイス化もされています。また、サブ要素の「都市開発」のリニューアルなど、システム面も改良されています。難易度も3段階から選べます。

◆マリオ兄弟のRPG、久々の新作

●『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』11月7日発売
Nintendo Switch/任天堂

 2003年にゲームボーイアドバンスで発売された『マリオ&ルイージRPG』は、その名の通り兄弟が主役のRPG。アクション性あるゲームシステムにも、コミカルなかけあいにも2人の協力感が活かされ、ファンの心を掴んでいました。

 もともと開発元だったスタジオ「アルファドリーム」が2019年に破産し、シリーズの継続が危ぶまれていましたが、今回は9年ぶりとなる完全新作。兄弟の力を合わせて海に漂流する未知の島々を冒険していきます。

◆受け継がれるロトの物語

●『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』11月14日発売予定
Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X/S、PC(Steam、Windows)/スクウェア・エニックス

 1988年にファミコンで発売されたロト三部作完結編『ドラゴンクエストIII』。発売日には販売店前に行列ができ、小学生が学校を休んだり、不良にカツアゲされたりと社会現象ともなりました。

 今回は『オクトパストラベラー』シリーズなどで培われた、ドット絵と3DCGを融合させたグラフィック表現「HD-2D」を採用。また、おなじみのコマンド式戦闘ではバトルスピードの切り替えが可能になるなど、より遊びやすくなっています。当時は踏み切れなかった”遊び人”だらけでクリアを目指すのもいいかもしれません。2025年には『ドラゴンクエストI&II』リメイク版も発売予定です。

 以上7作品を紹介してきました。あの『ファミ探』の完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』が8月29日に発売されるという情報も飛び込んできて、下半期は”懐かしい”の嵐。すっかり身も心も大人になった今だからこそ、かつての名作の新たな魅力に気付けるかもしれません。

<文/卯月鮎>

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も