Galaxy Ringは金銀黒のチタン3色。金はサウロンの指輪みたい
Screenshot: Gizmodo via YouTube

今年も新製品たっぷり。

Samsung(サムスン)のプレスイベント「Galaxy Unpacked」では、折りたたみスマホの「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」、スポーツ系スマウォ「Galaxy Watch Ultra」、進化したワイヤレスイヤホン「Galaxy Bud」が発表になりましたが、最注目は『ロード・オブ・ザ・リング』のファン待望、指輪型ウェアラブルの「Galaxy Ring」(399ドル:約6万5000円)です!

日本ではスマホとイヤホン、無印ウォッチが米国から1週間遅れて7月17日予約開始、31日発売。Watch Ultraは7月下旬以降の発売。リングの発売日は未定となっています。

売れそうな予感がするのは、うどんが伸びてAirPodsそっくりになったGalaxy BudsとGalaxy Buds 3 Proでしょうか。

ヘルスセンサー用センサーが一新したGalaxy Watch 7も気になるけど、もっと気になるのは、タフモデルのGalaxy Watch Ultraで、アクションボタンをプログラムできるところまでApple Watch Ultra 2そっくりです。

Galaxy Unpackedといえば、折りたたみスマホ抜きには語れないわけですが、こちらに関しては今年も縦折りのGalaxy Z Fold 6と横折りのZ Flip 6の2機種で、どちらも去年の5とすごく似てます。価格は米国では100ドルずつガッツリ値上がりしていますが、日本市場ではFold 6が24万9800円〜、Flip 6が15万9000円〜で、昨年モデルとあまり変わっていないのがうれしいサプライズ。

折りたたみスマホ市場にはモトローラやOnePlusもいるし、米国ではGoogle(グーグル )までサムスンの最新型より安くして参入しています。Galaxy AIのパワーで今の優位性が維持できるのかが今後の焦点かと。

Galaxy Z Fold6:過去一番軽くてスリム

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「世界最高の折りたたみファブレット」の異名を持つフラッグシップモデル。処理パワーがさらに向上し、画面は7.6インチのAMOLEDにチェンジアップです。

Galaxy Z Fold6の価格は24万9800円(256GBモデル)〜。日本は7月17日予約受付開始、7月31日発売。円安の折、Galaxy Z Fold5を使う編集部員の間では値上がりも心配されたけど、Z Fold 5が約25万円だったことを考えると、実質お値段据え置きなのは助かるよね。

軽くしてほしい!というリクエストに応えて、今回はこれまでで一番スリムで軽いFoldとなっています。

折りたたみは一般のスマホより画面が薄い分壊れやすいとよく言われている点に配慮して、内画面には強度を補強した画面を採用しました。新しいSTFコーティングを施したこともあって、歴代折りたたみに比べて折れ目は目立ちません。ベゼルも狭くなって、画面をたっぷり大きくとれています。

プロセッサーはQualcomm Snapdragon 8 Gen 3で、CPUもGPUも性能アップ。ニューラルプロセッサーもすごく強化されたので、オンデバイスのAI処理に威力を発揮しそうです。

内画面のピーク輝度は2,600ニト。レイトレーシング対応などのゲームまわりの機能も充実。セキュリティアップデートは、Z Fold 6もZ Flip 6も7年保証。

Galaxy Z Flip6:外カメラが進化

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お手ごろな折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip6」の方は、見た感じあまり変わっていません。今回はマイナーチェンジですね。

画面も3.4インチの前世代のAMOLED FlexWindowのままです。おすすめの返信みたいな一部のAI機能に、外画面からアクセスできるようになったのが違い。

このFlexWindow、Galaxy AIのライブ翻訳にも対応していて、言語の異なる海外の人などとやりとりするときには、受け取ったテキストの訳文を内画面で見ながら、なにか入力するとその場で翻訳して相手方に送ってくれたりもします。便利この上なし。

カメラはメインの広角が50MP、外側の超広角レンズが12MP。メインのセンサーは2倍光学ズームで、最高10倍ズーム。カメラ性能的には「Galaxy S24並み」とのことです。

Flipを半開きにすると、暗い写真をAIがエンハンスするFlexCamの機能が使えるんですが、こちらは被写体がフレーム中央に寄るよう自動的にズームできるようになっています。また、自動スローモーション機能も装備しました。

気になるバッテリーは4,000mAhで丸1日持つのだそう。冷却システムも新しくなったので、高負荷のときもクールに保てそうです。

ロック画面の壁紙にライブエフェクトをかけられる「フォトアンビエント機能」も実装されました。1日の時間帯に応じて明るくなったり暗くなったり、その日の天気に合わせて雨や雪を降らせたりしてくれます。

Galaxy Ring:邪魔にならないフィットネストラッカー

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今年のGalaxy Unpackedイベント最大の山場は、399ドル(約6万5000円)のGalaxy Ringの発表でしょう。

Galaxy Ringは健康を守るトラッカーで、画面は付いていません。重量2.3〜3g。指の太さに合わせて9サイズあって、色は3つのカラ―から選べます。『指輪物語』の冥王サウロンみたいな慧眼で、健康のバロメーターを毎日チェックしたい人には、絶対ゴールドがおすすめ。

睡眠、食事、運動の状態を3つのセンサーが見守って、サムスンHealthアプリにデータを送るシステムになっています。心拍数の推移や睡眠パターンも追跡が可能。

装着は基本、24時間365日つけっ放しです。バッテリーは1回の充電で最高1週間持つと言っていました。チタニウム製なので、頑丈でいながら比較的軽くて、指に負担はかからないとのこと。

防水性能は10気圧(10ATM)。水深100mまでの水圧に耐えます。

Galaxy Buds 3:ますますもってAirPods

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ワイヤレスイヤホンは、うどんが伸びて、AirPodsの双子みたいになってきました。

オープン型の「Buds3」とカナル型の「Buds3 Pro」の2タイプがあって、両モデルともアダプティブEQ、アクティブノイキャン付き。比較的廉価なBuds3は、1WayスピーカーだけなのがProとの違いです。 ケースは縦にうどんが収まる長さに変わりました。

Galaxy Buds3 Pro:シルバーグレイでパンク味が増した

Proの方は無茶苦茶目立つデザイン。「どんな変てこな耳にも合う形を追求したらこうなった」のだそうでして、耳との間に隙間があるかないかに応じて、アクティブノイズキャンセリングやサウンドが最適化されるのが特長です。

音質は「自社ベスト」で、2Way方式のスピーカー。デュアルアンプで、高音や外音を分析してクリアな音に調整してくれます。

実用テストしてみるまで本当かどうかはわかりませんが、 「再生周波数帯域がBuds2 Proの2倍に進化した」とのことです。

最新Galaxy Buds ProをApple AirPods Proと比べる人も多そうですが、似てるのはうどんぐらいで、カラーはロボコップみたいなスチールグレイだし、左右の目印は青と赤のストライプ。雰囲気はだいぶ違います。

もっと安いカナル型イヤホンと違って、耳の内部はシリコン製で外れにくくなっていますし、ケースは蓋が透明なので、「あ、なくしたかも…」と心配なときも、すぐ確かめられて安心です。

Galaxy Watch 7:健康センサーがパワーアップ

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Watch 6と同じく、Galaxy Watch 7もヘルストラッキングの機能は充実しています。

3nmのプロセッサーを入れることで、処理は前モデルの3倍高速化。サイズは40mmと44mmの2タイプあって、どちらも豊富なカラバリから選べます。

2周波GPSで街でも山でも位置情報を正確に追跡できるのは6と変わっていないのですが、Watch 7シリーズではBioActiveセンサがより高性能になって、健康状態の読み取りや心拍数のモニタリングが改善しました。こうしたデータを、「ボディ・コンポジション」という健康レポートにまとめてくれます。

新スマウォと新デザインのヘルスセンサーは、睡眠時の無呼吸症を検知するシステムとして、米食品医薬品局(FDA)の承認を最初に受けたウォッチの1つ。OSはどの新型ウォッチもWearOS 5です。

価格は40mmケースが5万7200円(Bluetooth)、7万3150円(LTE)。44mmが6万2700円(Bluetooth)、7万9640円(LTE) 。

Galaxy Watch Ultra:高いけど欲しくなるウォッチ

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Apple Watch Ultraを指をくわえて眺めるだけだったアウトドア好きなAndroidユーザーのために生まれたのが、こちらGalaxy Watch Ultra。Watch 7のいいところ全部盛りで、そこに耐久性と防水防塵性能をプラスしたタフガイです。

水深100mまでの重圧に耐えるほか、マルチスポーツ対応のタイルは、多種目競技のトライアスロンなんかのトレーニングで使うと便利そう。また、アクションボタン風の「クイックボタン」は用途を自由に割り当てられるので、ワークアウトの開始と終了を割り当てれば、ボタン1個でデータの追跡を開始/終了できます。

ほかのGalaxyウォッチと同じく、フェイス自体は丸ですが、耐久性強化のためにスクエアのチタニウム製クッションが付いてきます。

バッテリー駆動時間は、「省電モード」で100時間、「エクササイズ時の省電」モードで48時間。価格は12万6940円〜。

Galaxy AIとGoogle AIも強化

Google Pixelで好評な「かこって検索」が、サムスンの折りたたみシリーズにもやってきました。

翻訳・通訳や、物理・数学の宿題を助けるAI機能からですが、近い将来には記号を使った数学の問題も解けるようになる予定です。

自社開発のGalaxy AIで実現した機能としては、サムスンNotesアプリにAI機能(翻訳、文字起こし、録音の概要作成など)を導入する「Note Assist」や、プロントをもとにテキストを生するAIチャットボット「Composer」、Sペンで素早くAI翻訳機能にアクセスできる「Smart Select」などが発表になりました。

スケッチから写真を生成する「Sketch to Image」、フォトアシストも

まだまだあります。こんな風にSペンで写真に付け加えたいものを描くと、AIがちゃちゃっと写真に変えてくれる「Sketch to Image」も折りたたみシリーズに上陸です。ちょっとMicrosoft(マイクロソフト)のPaintソフトで使えるCopilot+ Cocreate機能に似てますけどね。

あと、S24シリーズの「フォトアシスト」機能も折りたたみデビューです。これを使うと、明るさも調整できるし、ご覧のように人の位置をまるまる移動できちゃったりもします。

使い道なさそうなのは「ポートレートスタジオ」というAI機能ですかね。これは写真をもとに、AIが被写体のポートレートを自動生成してくれるというもの。俳優のシドニー・スウィーニーで実演してくれたんですが、ちょっと人工的な仕上がりでした。これから改善していくのかな。

最後にイベントのハイライトを12分にまとめた動画もどうぞ。

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Galaxy Ring触ってみた:サイズ選び激ムズ。 試着なしで購入はかなり危険