© Florence Ion / Gizmodo

Samsungの発表会Galaxy Unpackedで、期待通り発表されたSamsung初となるスマートリングGalaxy Ring。

発表直前にはとんでもない価格予想がでて、一瞬震え上がりましたが、399.99ドル。円安の日本円で6万5000円程度で少し安心。ただ、日本発売は今のところ未定です。日本ユーザーはまだ待ちの時間が長くなりそう。

が、そもそも指輪をしなれない人、苦手な人は、いくらヘルストラッキングという大義名分がついても着けないだろうなという意見も。そう感じたのは、Galaxy Unpackedのメディア会に参加した、指輪嫌いのFlorence Ion記者。いわく「指輪の嫌なところはスマート化しても同じ」ですって。

以下、触った感想です。

ここ1ヶ月、スマートリングというジャンルを理解するため、スマートリングをはめて生活してみました。装着してすぐ思ったのは、「あぁ、だから指輪嫌なんだよ」なということ。つけてる感、不快感がすごいもん。指輪の主張が嫌で、正直、結婚指輪もつけていない私にとって、スマートリングの存在感はキツかったです。Samsungのメディア会でGalaxy Ringのサイズ確認キットを使ったみた瞬間、ため息つきたくなりました。指キツイぞって。

ワークアウトよりも日々のトラッキング

指輪というアクセサリの文句はさておき、SamsungのGalaxy Ringというプロダクトについて。

これ、ウェルネス系の初代端末としては、本当、非常に素晴らしいと思います。リングは丈夫で軽く、他社に比べると(シンプルながら)見た目もいい。重さはサイズによりますが、2.3グラムから3グラムほど。サイズが大きいやつはバッテリーも少し大きくなるので、重さも増えます。バッテリー持ちは最大7日間(大きいサイズ)。

厚さ2.6ミリのリングに搭載されているのは、3つのセンサ。リング自体はチタニウム製で、防水IP68、防塵あり。カラバリは、チタニウムブラック、チタニウムシルバー、チタニウムゴールドの3つ。透明な充電ケースが特徴ですが、未来感だそうとしすぎてちょっとチープな印象を受けました。

日々の運動よりも、睡眠や心拍数のトラッキングに適していると多います。睡眠系では、寝返り(動き)検知や睡眠潜時(ベッドに横になった〜起きた時間)を含め5つの新機能あり。心拍数を常にモニタリングすることで、平均値を超えるとアラームが飛ぶ機能も。Galaxy Watch 7といっしょに使えば、Samsungのヘルスアプリで、リングとウォッチ両方のデータを反映することもできます。

最大の問題:サイズ選び

© Florence Ion / Gizmodo

メディア会参加のため、そこそこ距離のあるフライトに乗ってきたので、指がむくんでいました。新しい指輪を試すには、正直、最悪のコンディション…。こういうときは、ファッションとしてつけている指輪も外します。なので、Galaxy Ringの試着会でもサイズは大きめに。

Galaxy Ringの装着にSamsungが推奨する指は人差し指。比較的太めの指です。

指が違うし、フライトでむくんでいるので比較にはなりませんが、一応、私の薬指にはめる結婚指輪はサイズ7.5。Galaxy Ringのサイズは10でした。ちなみに、他社のスマートリングではサイズ8でした。ね? けっこうサイズに差があります。

毎日身につけるガジェットなので、サイズ選びは重要。リアル店舗で試着して購入する場合を除いて、購入希望者には数日間使用できるサイズキットがSamsungから送られてくる仕組みだそう。

機能以前に、つけてみただけで思ったことがあります。身につけないと意味がない、つまり装着感も重要になってくるウェアラブル端末において、サイズの調整機能がないというのはけっこう辛いものがあるなと。時計やヘッドセットはサイズ調整できますからね。

私はもともと指輪が苦手なタイプというのを前提で話しますが、スマート化してもそれは同じ。つけている感覚が強い。そして、サイズ選びを間違えると不快感が一気に増します。公式ストアSamsung.comでは、購入から30日間は返品・交換が可能ですが、もう絶対試着しないとダメ。店頭でも、サイズキットでも、サイズを熟考すべきです。

悲しいかな。スマートリングは、通常のリングとは異なり、指に入らなかったらネックレスにするなんてことはできないんだもん…。