60代、疲れないために「やめた家事」3つ。晴れた日に布団は無理して干さなくていい
年齢を重ねて、家事の仕方を少しでもラクにする人もいるのではないでしょうか。とくに、夏は暑さで体力も奪われます。60代で、整理収納アドバイザーの原田さよさんも、夏の家事をラクにこなすため、50代になってからやめたことを増やしたと言います。詳しく教えてもらいました。
1:今日じゃなくていいことは明日にまわしていい
家事全般で言えるようになったのは、今日じゃなくていいことを明日にまわすようにすると、たしかに身体がラクだということ。夏はとくにそう思います。
たとえば、晴天で家にいる日は必ず布団を干してシーツ類をすべて洗っていましたが、これをやめました。私は花粉症で、布団や洗濯物を外に干せるのは真夏だけなので、ついつい欲張って同時に行っていたのですが、年々おっくうになってきました。「必ずやらなきゃ」と思ってしまうのは疲れるものですね。そこで、布団を干すだけの日、シーツ類を洗うだけの日、というように軽くしていきました。
すると心や身体がラクになっただけではなく、なにがなんでもやらないといけないことは、じつはそう多くないこともわかりました。食器洗いやお風呂掃除もその日のうちにしないと落ち着かなかったのが、今は翌日に持ち越しても平気になったのです。
2:買い物はラクさを優先してもいい
結構重労働になるのが食材の買い物です。夏場は重たいものを中心にネットスーパーを活用しています。多少割高であっても、体力の消耗を防げて助かります。その代わり、スーパーマーケットで買う日配品は早朝か夜の涼しい時間帯に、運動がてら徒歩で買いに行くようにしています。
中途半端かもしれませんが、家計のことを考えつつ納得できるやり方を考えていくのは、年齢を重ねるにつれ必要になってくると思います。
3:火を使う調理を減らしてレンジに頼っていい
夏はキッチンで火を使う家事を減らしたいので、できるだけ電子レンジ調理を取り入れています。冷凍の細うどんをレンジ加熱してから氷水でしめてそうめんのつゆで食べたり、旬のナスをレンジ加熱して煮びたしにしたり、葉野菜をレンジ加熱して即席のみそ汁にたしたりということもよくしています。
夏は生野菜がおいしい季節ですが、量をたくさん摂るのもかねて、千切りキャベツや切り分けたブロッコリーなどもレンジ加熱してたっぷり食べています。冷凍のカット野菜も利用しますが、最近はスーパーで売っている野菜の価格が安定してきたので、使いやすくなりました。
たとえば下記のような簡単な調理です。
千切りキャベツとブロッコリー(これで大人三人分です)を乗せたお皿に、大さじ一杯の水をふりかけます。
お皿をラップで包んで、そのままレンジへ。600Wで3分セット。これでまだ野菜がかたいと思ったら、様子を見ながら加熱時間をプラスしています。
加熱した温野菜を3人分にわけ、冷凍ハンバーグもレンジ加熱して乗せたら完了。野菜のかさが減り、ほどよく柔らかくなるため、義母も食べやすいと言ってくれました。
自分なりに不得意なことは変えていけばいい
私の場合は、45歳で発病した関節リウマチの影響で、指と手首が使いづらいため、家事全般がやりづらいです。中でもつらいのが、指先に力を入れる動作なので、その回数を減らしたり頻度を低くしたりできないかを試してきました。また、40代より50代、50代より60代と、体力も落ちてきたので、もっとラクにできないかを考えている最中です。
このように、家事といっても人それぞれ向き合い方が違うはずです。得意不得意、好き嫌いもあると思うので、まずは不得意なことや嫌いなことに着目して、やめたり変えたりできないか考えてみるのはいかがでしょうか。夏はとくに消耗しやすいので、試す価値はあると思います。
労力が少なくなるようにすることと、時間を短縮できるようにすることで、家事はラクになっていきます。そのぶん費用がかさむ場合もありますが、完璧を求めずメリハリをつければ割りきれると思っています。