街ゆくおしゃれさんのファッションを、すてきなイラストで分析する「東京おしゃれ図鑑」。今回の舞台は、新大久保。旬なファッションやメイクのイラストがインスタで支持されているヤベミユキさんが描きます。

駅を降りたら鮮やかな異世界!大人もトレンドを楽しむ街・新大久保

東京の多文化交流の中心地で、韓国文化が盛んなエリア「新大久保」。韓国料理店や韓流ショップが立ち並び、若者を中心に流行発信源となっています。

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6月上旬
最低気温 14℃ 最高気温 25℃
晴れ

連日猛暑が続く今年ですが、リサーチに訪れた日は雨上がりの涼しい日。皆さんトレンドを押さえた梅雨ファッションを楽しんでいました。

40代、大人のへそ出しスタイル

じつは新大久保は初めての著者。若者しかいないのだろうと思っていましたが、意外と大人が多いのが印象的でした。

新大久保で「ほぼ韓国」として人気のイケメン通りですれ違ったのが、クロップド丈のコーデをモノグラムバッグで大人顔に昇華させていた40代の方。

トレンド感満載のクロップド丈はラガーシャツでさらに今年顔。シャカパンとハイテクスニーカーでカジュアルダウンし、クリアフレームメガネの遊び心もいい。

ボトムを腰ばきにしたボトムにインナーのパンツ(レギンスかボクサーパンツ)を重ね着して、露出をコントロールしているところもマネしたい。MiuMiuがボクサーパンツ見せコーデを流行らせていますよね。

●大人はTシャツの裾を結んで流行のクロップド丈に

この方のように、今90年代リバイバルの影響でクロップド丈のトップスがアツいんです。SPEEDが着ていたピタT万歳!

ヘソ出しには抵抗があるという大人世代におすすめなのが、手持ちのTシャツの裾を結ぶなんちゃってクロップドスタイル。肌見せの分量を調整できるのでおすすめですよ。

50代、大人の足出しスタイル

韓国コスメショップで見かけたのが真っ赤なシャツと大人の足出しスタイルが目を引いた50代の方。「もう40代だから膝なんて見せられない」なんて言ってすみませんでした、といいたくなるほど、この方のコーデがすてきでした。

とにかく計算し尽くされていて、ビッグサイズでお尻をカバーし、チラ見えするスポーティなトラックパンツのハズしが最高。鮮やかな赤のシャツが目を引くため、足出しが目立ち過ぎない。仮にボトムがフルレングスだと想像すると、色のコントラストがきつく見えるから、足の肌色も含めてコーデの一部だと思われます。

シンプルなボブにリッチ感のある小物使いもお見事。年齢にとらわれないおしゃれさんを見ていると、ワクワクしますね。

●新大久保はごはんやカフェ、コスメ、スーパーも楽しい

新大久保は韓国料理やコスメショップ、韓国風カフェがとにかく楽しすぎて一緒に訪れた70代の母と一緒に騒ぎっぱなし。韓国コスメは実際の色を試せるし、気になっていたシートマスクを一枚から購入できるのもうれしい。

水を張ったテーブルが話題の「GUF TOKYO」では、時が止まったような静かな時間を過ごせました。

思う存分楽しんだ新大久保でしたが、いちばんテンションが上がったのが、帰り際に寄った韓国スーパー。韓国スナックやトッポギ、キムチを無心でカゴにイン。スーパーのカゴを持つといきいきとしてしまうのは主婦の本能でしょうか。

次回の「東京おしゃれ図鑑」もお楽しみに。

※「東京おしゃれ図鑑」は街ゆく人のファッションをヒントに独自のアレンジを加えて掲載しております