[7.6 J1第22節 町田1-0名古屋 Gスタ]

 FC町田ゼルビアがホームで名古屋グランパスを1-0で下した。勝ち点は46に伸び、首位をキープしている。

 首位の町田と11位の名古屋の対戦。4戦負けなしの町田と、3連敗、ここ6戦2分4敗の名古屋と好対照チームの対戦となった。また町田はパリオリンピック代表メンバーに選ばれたMF平河悠がこの試合を最後に移籍手続きのために渡欧することを発表。町田で飛躍を遂げた23歳アタッカーの惜別マッチにもなった。

 立ち上がりこそ互角の攻防をみせた両チームだが、徐々に町田が攻め込む時間を増やしていく。すると前半30分、相手のクリアが中途半端になったところを攻め立てると、左から平河が出した横パスをエリア内で受けたMF下田北斗がワントラップで相手を外して、右足で先制点を蹴り込んだ。
 流れが悪い名古屋は後半開始からMF榊原杏太に代えてFW永井謙佑を投入。さらに同21分からはFWパトリックをピッチに送り込んで、前線に厚みを持たせる。一方の町田も後半から平河とポジションチェンジして左サイドに入っていたFW荒木駿太に代えて、FW藤本一輝を投入する。

 後半30分が過ぎてからも、お互いのベンチは選手交代を積極的に行い試合を進めていく。すると同35分、町田はGKからのロングボールをFWオ・セフンが競り勝って頭に当てると、流れたボールを拾ったFW藤尾翔太がエリア内に侵入。戻したボールを下田が蹴り込んで追加点を奪う。

 しかしVARが介入。オ・セフンが競り合った際にMF稲垣祥に対してファウルがあったと指摘が入ると、上村篤史主審のオン・フィールド・レビューを経てゴールは取り消された。

 ただ試合はこのまま町田が逃げ切って1-0で勝利した。連勝は5月以来となったが、5戦負けなしで首位をキープした。名古屋は今季最多の4連敗。7戦勝ちなしと出口の見えない戦いが続く。