子どもの歯列矯正は期間が長いと言うけど、どれぐらいかかるの?

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子どもの歯列矯正には基本的に保険が適用されず、30~50万円が目安なのだそうです。治療期間は4~6年ほどだとブライト矯正歯科の清粼先生は言います。時間・費用をかけてまで治療するメリットや医療費控除などについて、教えてもらいました。

※この記事はMedical DOCにて【「子どものうちに歯列矯正をすると良いワケ」を歯科医が解説 治療の開始タイミングや費用も知りたい】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

≫ 「子どものうちに歯列矯正をすると良いワケ」を歯科医が解説 治療の開始タイミングや費用も知りたい

監修歯科医師:
清粼 丈司(ブライト矯正歯科)

日本大学歯学部卒業。日本大学大学院歯学研究科(歯科臨床系専攻/歯科矯正学)修了。同大学歯学部附属病院歯科矯正科で専修医を経たのち、ブライト矯正歯科を開院。「歯並びを綺麗にすることを通じて輝かしい人生(Bright Life)をサポートする」をモットーに日々の診療に努める。日本矯正歯科学会認定医、歯学博士。

編集部

子どもの歯列矯正に保険は適用できるのでしょうか? また、保険が適用できない場合の費用の目安を教えてください。

清粼先生

生まれつき6本以上歯が無いケースなどの厚生労働省が定める疾患や手術を伴うあごの変形症に起因する矯正治療で保険が適用できますが、それ以外のケースは基本的に保険が適用できません。費用の目安としては30~50万円くらいです。一方で、美容目的ではない矯正治療の費用については、医療費控除の対象となります。

編集部

「医療費控除」とは、どんな制度でしょうか?

清粼先生

自分や家族の医療費が1年間で10万円を超えた場合、一定の所得控除が受けられる制度です。治療にかかった費用や交通費(公共交通機関)などが控除の対象となります。確定申告の際に所定の手続きを行えば、支払った税金の一部が返ってきます。

編集部

子どもの歯列矯正はどれぐらい期間がかかりますか?

清粼先生

子どもの歯列矯正は永久歯が生えそろう12~13歳ぐらいまでなので、6~8歳頃から始めたとしたら4~6年ぐらいが治療期間の目安となります。比較的症状が軽く、部分的に歯並びを整えるケースであれば1~2年ほどで治療が終了するケースもあります。

編集部

最後に、読者へメッセージをお願いします。

清粼先生

子どもの成長を活かした歯列矯正ができる期間は5~6年と短く、その時期を逃してしまうと大人と同じ治療になります。大人の歯列矯正で抜歯や外科手術が必要になるケースのなかには、子どものうちに治療しておけばそれらを回避できたケースも少なくありません。したがって、お子さんの歯並びで少しでも気になることがあったら、できるだけ早い段階で矯正歯科に相談してください。