ここは本当に茨城なのか? スナックで営業するガチのタイ料理店『オチョ・エチェ』。千円で極楽気分に浸れる絶品料理とは?
茨城県筑西市にはタイ人が営む本場系タイ料理店が多い
●茨城県筑西市に、スナックを3軒ぶちぬいた謎のタイ料理レストランがあるとの噂。東京から約2時間、クルマを飛ばして行ってきた!
東京から車で約2時間、茨城県筑西市に、かなり不思議なタイ料理レストランがあるとの噂。この一帯にはタイの人が多く住んでいて、本場そのもののタイ料理店がたくさんあるのですが、中でも特に「おいしくてめちゃくちゃお得!」と評判なのが、今回、目指す『オチョ・エチェ』というお店なのです。
茨城県に入るとあちこちに広がる田園風景
高速を走り、桜川筑西インターチェンジを降りると、車窓には爽やかな田園風景が広がります。東京から2時間足らずでまるで別世界のよう。筑西市は、天気の良い休日に、東京からちょっとした日帰りドライブを楽しむのにはもってこいのエリアです。
長屋式の建物に3軒のタイ料理店が入っているように見えますが…
さて、目的のお店『オチョ・エチェ』に到着。目の前の建物には3軒タイ料理店が並んで入っているようです。目的の店はどこ? と戸惑っていると、真ん中の『オチョ・エチェ』から店のママさんが出てきて「こっちよ!」と案内してくれました。タイ人のママさんはとても明るくてフレンドリー。日本語もできるようです。
まるでタイの食堂そのもの。料理もガチすぎる!
『オチョ・エチェ』はランチタイムもそれ以外の時間も、さまざまな料理がアラカルトでオーダー可能
ランチタイムはビュッフェがありますが、他の料理もアラカルトで頼めます。実際、行った時に店内にいたタイ人のお客さんたちはビュッフェにはない麺類を食べていました。
元々は2軒のスナックだったところが一体化しています
中に入ると、びっくりするほど広い!なぜなら、なんと真ん中と左側の店は間の壁を取り払ってあって一つの店になっているのです。右側の店もつながってはいないけれども同じ店だそうで、料理はそちらのほうで作っています。
我々の他のお客さんはタイ人だけ。みなさん、のんびりくつろいでいて、まるでタイの郊外のレストランのようです。
手書きの猫ちゃんが可愛い。食べ放題1000円
店内のTVモニターでは、タイのミュージックビデオが流れています。ふりがな付きの「食べ放題」の文字以外、どこにも日本の要素がありません(笑)。のんびりしたタイの空気感が漂っていてとても居心地よし。
充実したビュッフェコーナー
ビュッフェコーナーにはグリーンカレー、レッドカレー、煮卵、チキンの料理、ナマズとなすの料理、焼きそばなどが並んでいました。ライスはもちろんタイ米です。
ナマズとナスの料理
タイでは川魚をよく食べますが、ナマズも人気で日常的に食べられています。東京のタイ料理店ではあまり見かけないので、それがビュッフェに入っているなんてめちゃくちゃ貴重です。ちなみに、この店では定番の料理だそうです。
盛り付け1回目
どの料理もおいしそうなので、少しずつ全種類盛り付けました。ライスは控えめに。どの料理もハーブが効いていて完全に本場の味。辛さはありますが、辛すぎず、バランスが良いです。筆者は特にナマズとナスの料理が好みだったのでおかわりもいただきました。
ちなみに、茨城県周辺ではタイ料理に使うハーブや野菜も栽培されていて、タイ料理も新鮮な野菜で作ることができます。それもおいしさの理由の一つです。
レッドカレー
レッドカレーの具材は白身魚、グリーンカレーは鶏肉でした。どちらにも入っている茶色くて四角い食べ物は鴨血です。鴨血はその名の通り、鴨の血を固めたもので、プリンとした食感でクセはありません。中国料理ではよく使われますが、タイ料理に入っているのは初めて見ました。どちらも新鮮なハーブが効いていて、本場の味でとてもおいしかったので、またまたおかわりしてしまいました……。
まとめ
道の駅めぬま(埼玉県熊谷市弥藤吾720)、農産物農産物直売所、バラの公園「アグリパーク」などがある[食楽web]
いやー、おなかいっぱい。このお店、もし近所にあれば絶対に通いたいし、片道2時間かかりますが、きっとまた行くと思います。東京⇒茨城⇒タイの天国へ。少し遠出するだけで別世界に行ったような気分になれる茨城のタイ旅行、おすすめです!
●SHOP INFO
店名:オチョ・エチェ タイ料理
住:筑西市二木成1492-2
営:11:00~24:00
●著者プロフィール
工藤真衣子
Photographer。人物を中心に様々な媒体で撮影。グラビア、インタビュー、プロフィール、ドラマ映画スチールなど。ライター:食レポ、レシピ記事は現地系異国メシ、珍しい食材、味のある店など個人的に好きな店や料理を紹介。新宿御苑前で写真館「スタジオ アトリーチェ」経営。