YOASOBI、ヒゲダン、ミセスの新曲、スカパラ×imaseのコラボ、羊文学の『【推しの子】』主題歌など、今週の注目新作を深掘り『New Music Wednesday [M+T Edition]』
話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするプログラム『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。このSPICEでは同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードやSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。
今週は……YOASOBIがカバーに登場! さらにOfficial髭男dismの新曲、羊文学の『【推しの子】』第2期のエンディング主題歌、東京スカパラダイスオーケストラとimase、習志野高校吹奏楽部のコラボ曲に、菅田将暉のニューアルバム、BLACKPINK・LISAのソロ曲など……話題の新作10曲を紹介! また紹介アーティストのライブやフェス情報も掲載しているので要チェック。 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを。来週からは音声のみのポッドキャストにリニューアルして深掘りしていくのでお楽しみに!
YOASOBI「UNDEAD」
YOASOBIが新曲「UNDEAD」をリリースしました。同作は日本の小説家、西尾維新による人気小説シリーズのアニメ最新作『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の主題歌として制作されています。『物語シリーズ』は2006年に『化物語』から始まり、数多くの続編が刊行され、アニメ化もされている人気作品。ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンの6部構成で、7月6日(土)よりABEMAにてアニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』が公開される予定。先行で楽曲リリースとなりました。
日本国内はもちろん海外にも熱狂的なファンを持ち、楽曲面ではSpotifyで1億3,000万再生を突破した「恋愛サーキュレーション」(リズ・ロビネットが歌う英語カバーバージョンがTikTokで人気を博し、2021年には『TikTok HOT SONG Weekly Ranking』で第1位を獲得するなど再ブレイクを飾って話題となりました)などのアンセムが生まれてきており、YOASOBIの楽曲もグローバルで聴かれる事が期待されます。YOASOBIのAyaseは「以前より、好きなアニメ作品を聞かれた際には『化物語』と必ず答えるほどに思い入れのある『<物語>シリーズ』。その最新作で楽曲を担当させていただけると決まった時は、本当に嬉しくて舞い上がりました。作品とそこに出てくるキャラクターそれぞれへの愛を詰めて、超全身全霊で作りました」とコメントしています。
羊文学「Burning」
羊文学が新曲「Burning」をリリースしました。4月に開催された、キャリア史上最大規模の横浜アリーナでの単独公演『羊文学 LIVE 2024 “III”』のチケットは発売開始直後の3分で即完売。3月から4月に開催された、バンド初のアジアツアー『羊文学 Hitsujibungaku ASIA TOUR 2024』も全公演ソールドアウトで完走。7月からはシンガポール、クアラルンプール、マニラ、香港の全4都市で追加公演が行われます。Spotifyでは「more than words」以降海外人気が急上昇中。アジア圏のオルタナティヴロック/シューゲイズプレイリスト『Haze』ではアジアツアー時に意気込みを語るストーリーズ動画がアップされていて、現在行っている追加公演は現地の海外アーティスト注目公演プレイリストにピックアップされています。(普段はテイラー・スウィフトやコールドプレオ等、ビッグネームをフィーチャーして海外アーティストの公演を盛り上げている人気プレイリストなので、日本チームも大抜擢に驚いたそう……)勢いの止まらない羊文学の新曲は、7月3日(水)から放送が始まるTVアニメ『【推しの子】』第2期のエンディング主題歌です。Spotifyでは日本のロックシーンの話題曲を集めたプレイリスト『J-Rock On!!』のカバーを飾っています。8月からは全国12都市を巡るワンマンツアー『羊文学 Tour 2024』も開催予定です。
(第一期のオープニングテーマであるYOASOBIの「アイドル」が世界的に大ヒットした昨年。こちらもグローバルにたくさんの人に聴かれるでしょう。余談ですが……『グラミー賞』公式が5月に「2024年注目のネオ・J-POP アーティスト10選」という記事をアップ。『グラミー賞』がJ-Popに触れるのは非常に珍しく、羊文学もリストに入っていました。他にはYOASOBI、新しい学校のリーダーズ、藤井 風、Ado、Creepy Nuts、米津玄師、King Gnu、Vaundy、MAISONdesがリストインするなど、面白い記事でした……。Spotify Japanのエディターが海外に向けて日本のカルチャーを紹介するプレイリスト『Gacha Pop』についても記事の中で言及されていました~~!)同曲はなんといっても最初にインパクトがあるのは轟音なギターのイントロ。SNSでイントロだけ公開されていましたが、超強烈です。で、羊文学らしいこのコーラスなど、今回も名曲……)
Official髭男dism「Sharon」
Official髭男dismが新曲「Sharon」をリリースしました。ドラマ『マウンテンドクター』の主題歌として制作され、ドラマのスタートに先駆けて配信されています。『マウンテンドクター』は、主人公の整形外科医が、山岳医療の現場に放り込まれて山岳医となり現実と向き合いながら成長していく姿を、圧倒的なリアリティーと壮大なスケール感で描く山岳医療ドラマ。主題歌となる「Sharon」は、ドラマのテーマとマッチした、帰りを待ちわびる人に宛てたミディアムロックナンバーとなっています。Official髭男dismはメジャー3rdアルバム『Rejoice』を7月24日(水)に発売予定。アルバムには、「Sharon」をはじめ、「ミックスナッツ」「Subtitle」「TATTOO」「SOULSOUP」などのシングル曲を含む全16曲が収録される予定です。また、9月からは全国5都市10公演に及ぶアリーナツアー『Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -』を開催する事が発表されています。
東京スカパラダイスオーケストラ「一日花 feat.imase & 習志野高校吹奏楽部」
デビュー35周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラの新曲「一日花 feat.imase & 習志野高校吹奏楽部」がリリースになりました。楽曲はゲストボーカルにimase、演奏に2019年リリースの「風のプロフィール」でもコラボした習志野高校吹奏楽部を迎えて制作されています。今回のコラボレーションは、イベントで一緒になったimaseが東京スカパラダイスオーケストラに「いつかコラボしたいです!」と伝えたところ、その一週間後に谷中敦から電話で直接オファーがあり実現。谷中も「スカパラ史上最速で実現したコラボです」と話しています。同作は日本テレビ系『ZIP!』のテーマソングで、楽曲タイトルの「一日花」とは、アサガオやハイビスカスのような一つの花の寿命がおおよそ1日しかない花のこと。儚くも鮮やかな明るさを思い、朝から活躍する方々になぞらえた歌詞、朝をイメージした爽やかなメロディの楽曲となっています。作詞は谷中敦、作曲は川上つよしが担当しています。併せてこの楽曲を皮切りに「“NO BORDER” 3部作」と銘打った3カ月連続配信リリースを行うことも発表しました。
MFS「Don’t」
MFSの新曲「Don't」がリリースになりました。2020年にラップを始め、急速に頭角を現したMFS。今年は年明けにSpotifyが2024年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2024』に選出され、4月には1stフルアルバム『COMBO』をリリース、5月にはJJJを迎えた「Mirror feat. JJJ」を発表するなど日本を代表するアーティストとして成長しています。(番組ではリリースしたタイミングでアルバムを紹介しましたがカッコ良かったですね~~~。)6月28日(金)には東京・渋谷WWWにてキャリア初となる単独公演を行っています。今週リリースされた新曲「Don't」はアルバムにも参加した京都在住のDJでプロデューサーのStones Taroと再びタッグを組み制作されました。(Stones Taroは、有料オンライン音楽配信サービスのBeatportの『Beatport Next Artist 2024』に選出)Spotifyではヒップホッププレイリスト『+81 Connect』のカバーも飾っています。
MFSは今年の『SUMMER SONIC 2024』東京会場で展開される『Spotify RADAR: Early Noise Stage』に登場予定。同ステージには『RADAR: Early Noise 2024』に選出されたMFS、サバシスター、JUMADIBA、jo0ji、離婚伝説に加え、同プレイリストを基軸にリスナーベースを大きく伸ばしているa子、乃紫。そして今までにプログラムに選出されたり、派生イベント『Early Noise Night』への出演を経て目覚ましい飛躍を遂げたアーティストとして、Omoinotake、Tele、TOMOO、なとり、Yo-Seaが出演予定です。
LISA「ROCKSTAR」
LISAが新曲「ROCKSTAR」をリリースしました。BLACKPINKのメンバーとしても知られるLISAですが、ソロシングルは2021年にリリースされた「LALISA」以来。「LALISA」は『MTVビデオ・ミュージック・アワード』と『MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード』の両方で「最優秀K-POP賞」を受賞しています。LISAは6月初めにTikTokアカウントを立ち上げ、新曲の数秒のショート動画を投稿。TikTokでの初投稿からわずか2時間あまりで100万人のフォロワーを獲得し、ギネス新記録を樹立しています。プロデューサーとして、ワンリパブリックのフロントマンであり、『グラミー』受賞のプロデューサーとしても知られるライアン・テダーと、ジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメスの楽曲制作にも携わったサム・ホメイが参加。(余談ですが、ライアン・テダーは最近で言うと『怪獣8号』のエンディングテーマも担当しています。サイコー!)歌詞には<Lisa, can you teach me Japanese?>(「LISA、日本語を教えて」)とラップしている部分があり、話題となっています。ミュージックビデオはビリー・アイリッシュやデュア・リパのものも手掛けているヘンリー・ショーフィールドが務め、LISAの母国であるタイ・バンコクの通りを封鎖して撮影されています。(「LALISA」の衝撃からはや3年。久々のシングル。今作もよかった。『New Music Friday Japan』でよく聴かれ、『New Music Wednesday』にリストイン)Spotifyでは前週大きく注目を浴びた楽曲がピックアップされるプレイリスト『Next Up』のカバーを飾っています。
カミラ・カベロ「HOT UPTOWN(feat.ドレイク)
カミラ・カベロのニューアルバム『C,XOXO』がリリースになりました。『New Music Friday Japan』でカバーを飾り、『New Music Wednesday』にもリストインしています。同作は、2022年にリリースされた『Familia』以来となる自身4枚目のスタジオアルバム。ゲストボーカルとしてプレイボーイ・カルティ、リル・ナズ・X、ドレイクなどが参加しています。(エピック・レコードとの契約を解消し、インタースコープ・レコードと契約してから初のアルバムとなった今作。今までのアルバムとは大きくサウンドが変わったと言えるんじゃないでしょうか……。アルバムからの最初のシングルはアルバムの1曲目の「I LUV IT(feat.プレイボーイ・カルティ)」でした。この楽曲がハイパーポップなサウンドだったので、私はアルバムがこういう音になるんじゃないかという予想もしていたのですが、遠からず。今までのカミラの作品はカミラのルーツにも合うようなラテン系のポップスのイメージでしたが、ハイパーポップサウンド、ヒップホップのエッセンスが入った結構実験的な作品になっています)
『New Music Wednesday』にはドレイクが参加した「HOT UPTOWN(feat.ドレイク)」がリストイン。コラボのキッカケはカミラ・カベロがドレイクに送ったDMだったことが明かされています。
ヒョゴ、サンセット・ローラーコースター(落日飛車)「Young Man」
アジアのインディーシーンを代表するヒョゴとサンセット・ローラーコースター(落日飛車)のコラボ作「Young Man」がリリースになりました。韓国のバンド・ヒョゴと、昨年『SUMMER SONIC 2023』や『CIRCLE ’23』にも出演した台湾のバンド・落日飛車。最近では2組ともRM(BTS)の最新アルバム『Right Place, Wrong Person』にメンバーが参加しています(日本からはnever young beachも参加)。そのほか、両者名義としてシングル「Help (Sunset Rollercoaster Remake)」をリリースしたり、落日飛車の楽曲「Candlelight」にヒョゴのボーカルのオ・ヒョクがゲストで参加したりと、過去にもコラボレーションを重ねています。今回は楽曲リリースだけでなく8曲入りのアルバムのリリースが予告されています。
菅田将暉「二つの彗星」
菅田将暉がニューアルバム『SPIN』をリリースしました。2019年にリリースされた『LOVE』以来約5年ぶり3枚目のオリジナルアルバムとなります。同作にはVaundyが提供した「惑う糸」、東京スカパラダイスオーケストラとのコラボ曲である「るろうの形代」、ワンダフルボーイズのSundayカミデが提供した「美しい生き物」といった既発曲を含む13曲入りで、他にも石崎ひゅーい、佐藤千亜妃、 牧達弥(go!go!vanillas)など様々なアーティストからの提供曲、および菅田将暉との共作曲が収録されています。『New Music Wednesday』には作詞・作曲をBialystocksの甫木元空が務めた「二つの彗星」が収録されています。また、9月にはアルバム名をタイトルにしたワンマンライブ『菅田将暉 LIVE 2024 “SPIN”』の開催も決定、9月4日(水)、5日(木)に大阪・大阪城ホール、9月15日(日)、16日(月・祝)に東京・国立代々木競技場 第一体育館でライブを行います。
Mrs. GREEN APPLE「アポロドロス」
Mrs. GREEN APPLEの新曲「アポロドロス」がリリースになりました。『パリ2024オリンピック』中継を盛り上げる『テレビ朝日系列2024スポーツ応援ソング』として書き下ろされた楽曲です。7月26日(金)にフランス・パリで開幕する『第33回オリンピック競技大会』。今後、オリンピック中継番組や関連番組、報道情報番組など、テレビ朝日系の様々な番組で「アポロドロス」と共に届けられる予定です。大森元貴(Vo.Gt)は「実はこの楽曲は10年ほど前に当時『リオデジャネイロオリンピック』を意識して描いた曲との2部構成になっていて組曲になっています。闘争心、激動な思いと、安らぐリラックスした壮大なゾーンみたいなもの、静と動がテーマだったりします。数年越しに自分とも対話をしたような感覚ですごく有意義な制作でした」とコメントしています。Spotifyではプレイリスト『Tokyo Super Hits!』のカバーも飾っています。
文=竹内琢也、Y.SHOGO
『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!
SNSでのメッセージテーマは「#2024年上半期Spotifyでよく聴いた曲!」