AppleがWWDC24で発表したパーソナルAIの「Apple Intelligence」は、OpenAIのChatGPTと統合されていますが、その他のチャットボットを導入することも計画されています。AppleはGoogleのGeminiを統合する計画があると語っていたのですが、これが2024年秋頃にはリリースされる可能性があると報じられました。

Apple’s Longer-Lasting Devices, iOS 19 and Apple Intelligence on the Vision Pro - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2024-06-30/apple-s-longer-lasting-devices-ios-19-and-apple-intelligence-on-the-vision-pro-ly1jnrw4



Apple rumored to announce integration with Google Gemini this fall

https://9to5mac.com/2024/07/01/apple-google-gemini-chatbot/

Apple IntelligenceはiPhone・iPad・Macで使えるパーソナルAIで、文章作成や進化したSiri、要約、書き起こしなどさまざまなAI機能が使えるようになります。Apple Intelligenceは2024年内にOpenAIのChatGPTやGPT-4oと統合される予定です。

Appleが新たなパーソナルAIの「Apple Intelligence」を発表、OpenAIとの提携でSiriがChatGPTをサポート - GIGAZINE



AppleはApple IntelligenceにChatGPTやGPT-4o以外のチャットボットや大規模言語モデル(LLM)を統合することを計画しており、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるクレイグ・フェデリギ氏と、機械学習およびAI戦略担当シニアバイスプレジデントであるジョン・ジャナンドレア氏が、WWDC24の基調講演後に行われたイベントで「将来的にはGoogleのGeminiなど、さまざまなAIモデルとApple製品の統合を実施する方向です」と語り、OpenAIのAI以外との統合を示唆していました。

Apple幹部がGoogleのAI「Gemini」をApple製品に統合する意向を示す - GIGAZINE



Bloombergの報道によると、AppleはGoogleおよびAIスタートアップのAnthropicとの契約を模索しているそうです。AppleはApple Intelligenceがリリースされる2024年秋に、Googleとの提携を正式に発表する計画であると報じられています。

なお、Apple Intelligenceの正式発表以前から、AppleがApple製品にGeminiを統合するためにGoogleと交渉していることがたびたび報じられていました。しかし、記事作成時点でAppleが提携しているAI企業はOpenAIだけです。

また、AppleがAI関連でMetaとパートナーシップを結ぶべく協議を進めていると報じられていましたが、AppleはMetaからのAI提供の申し出を断ったとも報じられています。

AppleにAI関連でMetaとパートナーシップを結ぶ計画はなく、AI提供の申し出も拒否したとの報道 - GIGAZINE



なお、Apple IntelligenceはiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaのアップデートの一部として2024年後半に利用可能になる予定で、アメリカの英語ユーザー向けに提供されます。Apple Intelligenceが利用できるのはA17 ProおよびM1チップ以降を搭載したiPhone・iPad・Macで、今後さらに多くの言語で利用可能になる予定です。