38歳で年収400万円って低いですか?昇進に興味がないので、満足ですが…。30代後半の男性の「平均給与」はどれくらいですか?

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現在の自分の給与が、同じ年代の平均と比べてどれくらいの位置にあるのか気になる人もいるでしょう。本記事では、年齢別の平均給与や年収を紹介するとともに、昇進したくないと考える理由についても紹介します。

年齢別の平均給与額と平均年収

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」と、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に、男性の年齢別平均給与額と平均年収を表1にまとめました。
表1

年齢 1ヶ月の平均給与額 平均年収 20~24歳 22万500円 291万円 25~29歳 25万9300円 420万円 30~34歳 29万7000円 485万円 35~39歳 33万5800円 549万円 40~44歳 36万3600円 602万円 45~49歳 38万8100円 643万円 50~54歳 41万900円 684万円 55~59歳 41万6500円 702万円 60~64歳 32万1800円 569万円 65~69歳 27万4500円 428万円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」、国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
表1の結果から、30代後半男性の平均年収は549万円であることが分かりました。年収400万円台は同年代の平均よりも低く、20代後半~30代前半の平均年収に相当すると考えられます。
 

勤続年数別にみた平均年収

こちらでは、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に、男性の勤続年数別の平均年収を表2にまとめました。
表2

勤続年数 平均年収 1~4年 410万円 5~9年 480万円 10~14年 553万円 15~19年 632万円 20~24年 704万円 25~29年 756万円 30~34年 789万円 35年以上 684万円

※国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」を基に筆者作成
表2の結果から、年収400万円台は勤続年数1~9年に該当することが分かります。年齢や勤続年数を重ねると昇給や昇進が発生するケースも多いため、年収が大きくアップすると考えられます。
 

男性で年収400万円台は全体の17.7%

国税庁の同資料によると、男性で年収が400万円超500万円以下の人の割合は全体の17.7%で、一番多いという結果になっています。
昇進に興味がない、昇進したくないと考えている人は、年齢を重ねても給与が大きくアップしにくい可能性があるでしょう。しかし、現在の年収で生活に困っていない場合や、将来のための資産形成も行えているのであれば、年齢別や勤務年数別の平均年収にとらわれる必要はないでしょう。
 

昇進したくない理由

近年、昇進したくないと考えている人が増えているといわれています。ここでは、昇進したくない主な理由を2つ紹介します。
 

責任が重いと感じる

昇進して管理職になると、部下が増えるとともに部署全体の管理が必要になります。責任の範囲が増えるため、プレッシャーに感じてしまう人もいるでしょう。また、人間関係もそれ以前より複雑になります。
新入社員や若手社員の管理をしつつ、経営層からの指示を業務に反映させるための仕組み作りを行うなど、上下の意見を聞く必要があり、バランスを取りながら業務を遂行するのが困難であると考える人もいるようです。
責任が重くなる分、やりがいが増す面もありますが、人によってはリスクをおそれてストレスを感じたり、自信をなくしたりしてしまうかもしれません。
 

プライベートとの両立が難しそうと感じる

現在は昔と比べて働き方の多様化が進み、自分らしい働き方を求める人が増えています。家族サービスのために時間を確保したい、将来両親の介護が必要になったときに時間の融通がつけられるようにしたいなど、プライベートを重視する人が増えたため、責任重大で業務量の多い管理職への昇進を敬遠する人もいるようです。
 

30代後半で年収400万円は平均より低い

30代後半で年収400万円は、平均より低めであるといえるでしょう。昇進をしない働き方を選択すると、年収の上がり方が緩やかになる可能性があります。
しかし、平均より低い年収であっても、普段の生活や将来のための貯蓄に支障がでず、充実した毎日をすごせているのであれば、平均年収にこだわる必要はないでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(2)性別にみた賃金 第2表 性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 [年齢階層別の平均給与](第14図)年齢階層別の平均給与(21ページ)、[勤続年数別の平均給与](第15図)勤続年数別の平均給与(22ページ)、3 給与階級別分布 (第16表)給与階級別給与所得者数・構成割合(23ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー