「ホテル代が浮くしサイコー!」 軽バンでも「大人4人」寝れる? 超豪華内装も存在!? 人気の車中泊出来るクルマとは

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「軽キャンパー」や「バンコン」など、キャンピングカーはさまざま

 車中泊ができるキャンピングカーは、アウトドア好きの方から人気のクルマ。どのようなタイプのキャンピングカーがあって、一番人気は何なのでしょうか。

え、ホントにこれが軽!? ロンドンブーツ1号2号 田村淳さんがプロデュースしたスズキ「エブリイ」ベースの軽キャンピングカー「EVERY little D. HAZEL edition」

 コロナ禍で、生活のあり方が見直され、それとともにキャンプブームが加速しました。最近ではその人気が落ち着いてきてはいるものの、いまもなおキャンピングカーは注目される存在です。

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 2024年2月には幕張メッセで「ジャパンキャンピングカーショー2024」が開催され、大盛況となりました。

 キャンピングカーは、レジャーや観光の幅を広げるだけに留まらず、災害時の生活拠点としても活躍できます。

 2024年1月に「令和6年能登半島地震」が発生したことからわかるように日本は災害大国です。もしもの事態に備えて、キャンピングカーを所持するのも備えのひとつになるかもしれません。

 そんなキャンピングカーの最大の魅力は、時間や場所に拘束されず、自由な行動ができるところ。

 適度に休息をとればいつでもどこでも移動でき、眠たいときはキャンピングカーの中で足を伸ばして睡眠をとることもできます。

 長期休暇がなかなかとれない会社員であっても、金曜日の夜から日曜日にかけてドライブに出かけ、キャンピングカーで車中泊をするという旅を楽しむ人もいるようです。

 新幹線や電車、バスの旅だと、すでにチケットを持っているため、急に行先を変えることは難しいかもしれません。その点、クルマでの旅は自分の気分に合わせて柔軟に変更が可能です。宿泊施設の予約が不要な車中泊では、実に自由度が高い旅を計画できます。

 さらに、宿泊施設や拠点となる空港や鉄道の駅から観光地までの交通が十分ではない地域へも楽にアクセスでき、なかなか行きづらい場所へも足を運ぶことができます。

 さて、そんなたくさんのメリットがあるキャンピングカーですが、具体的にはどのような種類があるのでしょうか。

 キャンピングカーには「軽キャンパー(軽自動車のキャンピングカー)」「バンコン(バンコンバージョン)」「キャブコン(キャブコンバージョン)」など分類出来ます。

 軽キャンパーとは、軽トラックや軽バンを架装しているタイプのキャンピングカーのことで、近距離の旅や手軽なアウトドアでの利用に適しています。

 対して、バンコンとは、バンやミニバン、ワゴンなどをベースに、内装を架装したキャンピングカーのことで、大人3〜4人で余裕を持って過ごせるスペースが確保されています。

 そして、キャブコンとは、「キャブ」と呼ばれる運転席部分を残してその後ろの部分に居住スペース(シェル)を乗せたクルマのこと。広々とした居住空間があるため、大人4人といった複数人でも利用可能です。

 こういったキャンピングカーの種類とそれぞれのメリットについて、キャンピングカー専門店・RVランドの担当者は以下のように話します。

「軽キャンパーは経済的なタイプで、日常生活の買い物から通勤までマルチにお使いいただけ、1〜2人の少人数なら車中泊もお楽しみいただけます。

 バンコンは、スタイリングや走行安定性に優れた、ドライビングと室内の居住空間を両立したタイプです。

 外見も一般的なワンボックスカーと遜色ないため『キャンピングカーに乗っていますよ』という主張は控えめで、目立ちたくない人にもおすすめです。

 キャブコンは、専用の高断熱のボディーに加えて、広く快適な車内空間を確保しています。

 最近では、家庭用エアコンを標準装備しているモデルが流行っており、快適な室内空間と装備があるため、ご自宅に住んでいるかのような感覚にもなります」

いま一番人気の「キャンピングカー」はどんなクルマ?

 キャンピングカーと言っても、「軽キャンパー」「バンコン」「キャブコン」と、実にさまざまなタイプがありますが、最近とくに人気のあるクルマはどういったものなのでしょうか。

 人気があるキャンピングカーについて、上述の担当者は次のように話します。

「どのタイプも人気ではございますが、そのなかでも、最近とくに人気なのが、バンコンタイプの『フィアット デュカト』です。

 キッチンカーや、バイクを積むといったことも可能で、本格的なキャンプなど実に多岐多様に需要がございます」

 フィアット デュカトとは、イタリアの自動車メーカー・フィアットが生産するLCV(小型商用車)のこと。

 広大で高さもある荷室を備えたデュカトベースは、1ナンバーの商用車としても販売されており、車中泊仕様に改造して使用する人や、仕事用のバンとして利用する人などがいます。

「フィアット デュカト」ベースのキャンピングカーは様々なビルダーが手掛けている(画像はトイファクトリー)

 ちなみに、近年は車中泊用施設が拡大しており、より気軽に車中泊を楽しむことができるようになっています。

 たとえば、日本RV協会(JRVA)が認定している車中泊施設「RVパーク」だけでも全国に400カ所以上存在しています。

 まだキャンピングカーに乗ったことがないという方でも、レンタルすることができるため、一般的なクルマとの空間の広さの違いを体験してみてもよいでしょう。

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 このように、キャンピングカーにはさまざまな種類があります。

 そのため、「大人2人と子ども1人の合計3人でも車中泊できるような広さがほしい」「日常生活にも馴染むような外観デザインがいい」などといった自分の理想を実現することができるキャンピングカーと出会えるかもしれません。