トヨタ高級SUV「ハリアー」なぜ人気? スタイリッシュデザイン×高級内装採用! 2年刷新無くも売れている… 312万円から価格も魅力か
トヨタ「ハリアー」 デザイン・ボディサイズ・機能・価格は?
トヨタ「ハリアー」は、高級な質感と都会的なスタイルを追求したSUVです。
かつては「元祖国産高級SUV」とも言われたハリアーですが、現状はどのような状況なのでしょうか。
現行型のハリアーは4代目です。1997年に初代、2003年に2代目、2013年に3代目、そして2020年に現行4代目が登場しました。
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初代のコンセプトは「スポーツ・ユーティリティ・サルーン」。
当時のニュースリリースでは「高級乗用車の基本性能に、スポーツユーティリティの機動性と機能性を融合した新ジャンルの高級車」(要約)と謳われています。
このコンセプトは代々継承されていき、質感・高級感・走行性・快適性・機能性・安全性・経済性とすべてが進化していきました。
ボディデザインについても、ボディのプロポーションは初代から大きく変わっていません。
意匠は3代目で大きく変化しました。
それまでは三角形に近いヘッドライトと多角形のテールランプを採用していました。
3代目からはフロントフェイスは、グリルと左右のライトが細く同じラインで結ばれるようなデザインに変更。
シャープな外観に人気が高まり、女性も好むSUVに成長しました。
ちなみに2代目ハリアーには、シリーズで初めてハイブリッドが設定され、2005年に発売しています。
しかも後輪を電動モーターで駆動するAWD機構を採用していました。
発売後1ヶ月の受注台数は目標の4倍超えの約2200台で、一気に人気モデルに。
2代目ではハイブリッドは独立モデルでしたが、3代目からは駆動方式も同様に通常設定となり(純エンジンモデルもラインアップ)ました。
そして、2020年にハリアーは4代目にフルモデルチェンジされました。3代目の高い人気を裏付けるようにデザインは先代の意匠が受け継がれています。
特にフロントフェイスは、先代のグリル&ライトを細めたようなデザインに。そのため、3代目を知っている人なら誰でも初見でハリアーと気づくことができます。
さらに、リアビューには大きな変更が加えられています。テールランプが左右を通す一本のラインにまとめられ、細く立体的なデザインになりました。
より先進的でエレガントなリアビューに進化しています。ちなみにプラットフォームは、次世代のTNGA(GA-K)が採用となりました。
剛性が高まり低重心化も図られ、走りやすさと快適性が高まりました。
ボディサイズは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmで全車共通、室内寸法も同様に長1880×幅1520×高1215mm。
乗車定員は全車共通で5人。室内のシートは革張りで高い質感を醸し出しています。
バックミラーは、後部の映像を映し出すデジタルミラーが採用されています。
パワートレインは、従来にならい純エンジン車(ガソリン)とハイブリッドの2種類を設定。
純エンジンは1986ccの直列4気筒(最高出力126kW/6600rpm・最大トルク207Nm/4800rpm)で、2WD(前輪駆動)とAWDを設定。
ハイブリッドは2487ccの直列4気筒(最高出力131kW/5700rpm・221Nm/3600〜5200rpm)にモーターを加えたもの。
駆動方式は2WDとAWDがあり、フロントモーターのスペックは88kW・202Nm、リアは40kW・121Nmとなっています。
燃費性能(AWDのもの)は、エンジンが14.7km/L、ハイブリッドが21.6km/Lです。
そして、現行のハリアーは2020年の登場後、大きな改良はなされていませんが、2022年にはプラグインハイブリッドモデル(PHEV)が追加されました。
プラグインハイブリッドは2487ccの直列4気筒(最高出力130kW/6000rpm・219Nm/3600rpm)にモーターを加えたもの。
駆動方式はE-Four(電気式4輪駆動方式)となり、フロントモーターのスペックは134kW・270Nm、リアは40kW・121Nmと、ハイブリッド車よりもフロントモーターの出力が向上しています。
また大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することでEV走行が93km(WLTCモード)も可能です。
さらには外部給電機能も備え最大1500W(AC100V)の電気を供給することができます。
ハリアーの価格は、ガソリン車が312万8000円から433万8000円。ハイブリッド車が411万9000円から514万8000円。プラグインハイブリッド車が620万円です。
スタイリッシュなデザイン、高級感のある内装、そして300万円強から設定される価格帯など、総合的な商品力が人気が続く秘訣と言えます。
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ハリアーはプラグインハイブリッド車の追加から2024年で約2年となりますが、それ以来の改良はありません。
なお2023年2月にはKINTOの愛車を進化させる「KINTO FACTORY」の一環として、ユーザーからの要望を受けて、ブラインドスポットモニターやパワーバックドア用のハンズフリー機能を後付けできるようになっています。
なお首都圏の販売店は「ハリアーは300万円強からある手に届きやすい価格帯、それでいて内外装の質感の高さからファミリー層から中年層など幅広いお客様に好評です」と話しています。
また中部圏の販売店では「最近では様々な高級感あるSUVがありますが、デザイン・価格・装備など総合的な部分で高い評価を頂いています。現在でも多くのお問合せがあります」と話していました。
アーバンライフにマッチするハリアー。2020年の登場から4年経っていますがその商品力は衰えていないようです。