Amazon労働組合が、アメリカとカナダの公共および民間企業で働くあらゆる労働者を代表する労働組合であり、130万人以上の組合員を擁するInternational Brotherhood of Teamsters(IBT)との提携を承認しました。これにより、Amazon労働組合の組合員は、IBTに加盟することとなります。

Amazon Labor Union Votes to Ratify Teamsters Affiliation - International Brotherhood of Teamsters

https://teamster.org/2024/06/amazon-labor-union-votes-to-ratify-teamsters-affiliation/



How the Teamsters and a Homegrown Union Plan to Take On Amazon - The New York Times

https://www.nytimes.com/2024/06/18/business/economy/amazon-labor-union-teamsters.html

Amazon Labor Union partners with International Brotherhood of Teamsters in New York

https://www.engadget.com/amazon-labor-union-partners-with-international-brotherhood-of-teamsters-in-new-york-140026309.html

Amazon Labor Union votes to join forces with Teamsters

https://www.cnbc.com/2024/06/18/amazon-labor-union-votes-to-join-forces-with-teamsters.html

現地時間の2024年6月18日(火)、Amazon労働組合の組合員がIBTへの加盟をめぐる投票を行い、ほぼ全会一致の98.3%で提携が承認されました。Amazon労働組合は1兆ドル(約160兆円)規模の契約を結ぶべく、Amazonとの交渉を進めている段階にあるため、IBTへの加盟は交渉における強力なリソースをもたらすことになると期待されています。





Amazon労働組合でヴァイスプレジデントを務めるDerrick Palmer氏も、Amazon労働組合が正式にIBTに加盟することになったことを自身のXアカウントで報告。「Amazon労働組合の皆さん、おめでとうございます!これは労働運動にとって大きな瞬間です」と投稿しています。





IBTの一般組合員であるDripped Out Trade Unionistsさんも、Amazon労働組合とIBTの提携を歓迎しています。





今回の契約により、IBTはニューヨーク州スタテン島にあるAmazonの物流拠点・JFK8で働く約5500人の倉庫労働者を含む、ニューヨークの5つの行政区全体で働く倉庫労働者を管轄することになります。

IBTのショーン・M・オブライエン総裁は、「倉庫内や運転席にいるAmazonの労働者は、地球上で最も強欲な雇用主に立ち向かい、勝利する強さ、団結、決意を持っていることを証明しました。IBTとAmazon労働組合は、懸命な努力、勇気、信念を持って、Amazonの労働者が組合契約で当然得られる良い仕事と安全な労働条件を確保できるよう、果敢に戦います。IBTはこの業界のUPS倉庫労働者とドライバー34万人を保護するという協定で基準を設定しました。Amazonにも同じ基準を課すことは間違いありません。その逆ではありません。Amazonが労働者を搾取し虐待する限り、この企業の暴君はIBTとAmazon労働組合に責任を負わなければいけません」と語りました。

Amazon労働組合のクリス・スモールズ会長は、「Amazon労働組合を代表して、組合員が勝利への道を選んだことを誇りに思います。私たちは今、かつてないほど強くなっています。130万人の組合員を抱えるIBTの支援を得てAmazonに立ち向かうことで、私たちは大きな労働者の力を得ることができ、組合員のためにより良い労働条件を要求する機会が得られ、そして何よりも、JFK8での契約を確保する機会が得られることになります」とコメントしています。