5月30日放送のライオンズナイターでは、ピックアップライオンズで埼玉西武ライオンズの隅田知一郎投手にインタビューした模様を放送した。指揮官が代わった心境、2ヶ月ぶりに白星を挙げた前日の試合について訊いた。

――昨日(5月29日、対中日2回戦)は素晴らしい投球でした。改めて昨日の投球を振り返ってみていかがですか?
隅田「攻めていく投球ができて、結果にも繋がったのでよかったと思います」

――8回、被安打4、6奪三振、無四球、無失点という投球内容でした。
隅田「しっかりコントロールができて、打者の嫌なところに投げ込んでいけたかなと思います」

――腕をしっかり振って中日ドラゴンズの打者をきりきり舞いにさせていましたが、隅田投手にとって1番手応えのあった球種は何ですか?
隅田「やっぱり落ちる球ですね。チェンジアップ、フォークをしっかり投げることで、目線を外すカーブなどすべての球種を打者の嫌がる球にできたと思います」

――球種、コースも含めて、自分の思うような球を8イニングを通して投げ続けられたということですか?
隅田「7回、8回は足がつってしまって気持ちで投げた部分もありましたが、それでも打者と勝負できたのでなんとか抑えることができました。6回まではしっかり自分の投球ができたと思います」

――7回の打席で、打って走り出した直後に転んだ時はヒヤリとしました。
隅田「恥ずかしいですね」

――それだけ昨日は自分のすべてを出し切ったということですか?
隅田「そうですね。本当なら9回まで投げ切りたかったんですけど、8回はランナーを出してピンチを迎えてしまったので、『ここは全力を出し切るところだな』と思って8回を投げ切りました」

――指揮官が松井稼頭央監督から渡辺久信監督代行になってから、隅田投手にとって初めての登板でした。改めて指揮官が代わった心境はいかがですか?
隅田「本当に選手として情けないな気持ちになりましたし、危機感がより強くなったというか、選手にも責任が絶対にあるので、結果を変えていくしかないなという気持ちでマウンドに上がりました」

――中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手としびれる投げ合いで、なかなか点が入らない状況での投球でしたが、投げている時の気持ちはいかがでしたか?
隅田「ゼロに抑えるのが投手の仕事だと思います。1点でも取られたらシーソーゲームになってしまうので、1点を守り切る気持ちでいましたし、『勝つんだ!』という気持ちがベンチから一丸となっていて、勝つチームというのは一体感があっての1勝なのかなと感じる試合でした」

――隅田選手も昨日は非常に声を出して、身振りもあったりと気持ちが前面に出ていたと思いますが、蛭間拓哉選手のヘッドスライディングでの内野安打で先制点だったり、8回には佐藤龍世選手が1、3塁のピンチの場面で、ファールフライをフェンスに当たってカメラマン席に落ちながらも捕ったプレーがありました。あの時の隅田投手の気持ちはいかがでしたか?
隅田「僕も気迫の1球だったので、『これで勝負がついてくれ』と思って投げましたし、そこで(佐藤)龍世さんが怪我のリスクを恐れずに気迫のダイビングキャッチだったので、チームとしても『絶対に勝てる』という雰囲気になった大きなプレーだったと思います」

――隅田選手にとっては2ヶ月ぶりの白星となりましたが、その点に関してはいかがですか?
隅田「チーム状況も悪いなかで本当に不甲斐ない結果を作ってしまったので、交流戦をきっかけに『いい流れに乗っていくぞ』と気持ちを切り替えました」

※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー