リモートワーク時にキーボードやマウスの動きを偽装するソフトを使った従業員12人以上を銀行が解雇
アメリカの大手銀行であるウェルズ・ファーゴが、リモートワーク時の生産性測定を偽る目的で、タイピングしているように見せかけたりマウスカーソルを勝手に動かしたりする偽装ソフトを利用していた従業員12人以上を解雇したことがわかりました。
Wells Fargo Fires Over a Dozen for ‘Simulation of Keyboard Activity’ - Bloomberg
Wells Fargo workers using ‘mouse movers’ are getting caught and fired - The Verge
https://www.theverge.com/2024/6/14/24178582/remote-work-mouse-jiggler-mover-wellsfargo
“Simulation of keyboard activity” leads to firing of Wells Fargo employees | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2024/06/wells-fargo-fires-over-a-dozen-employees-for-simulating-keyboard-activity-at-work/
ウェルズ・ファーゴによれば、資産・投資運用部門に所属する12人以上の従業員が、在宅作業時にキーボードやマウスを操作しているように見せかけるソフトウェアを利用していたため、解雇したとのこと。
キーボードやマウスを自動操作するようなソフトは以前から存在していましたが、特に、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックによって、リモートワークが広く行われるようになってから、人気を集めるようになっていました。
これは、多くの企業で、リモートワーク中の従業員がちゃんと仕事をしているかを確認する目的で、キーボードやマウスで入力が行われているかを監視するソフトを導入しているためです。
監視ソフトの導入は学校でも同様で、学生たちがリモート学習時の不正の誤判定やプライバシーの問題に苦しめられていることが2020年に報告されています。
リモート学習に伴い導入された「不正行為防止ソフトウェア」の監視に大学生が苦しんでいる - GIGAZINE
ウェルズ・ファーゴの広報担当者は「当行は従業員を最高水準に保ち、非倫理的な行動を容認しません」とコメントしています。