「macOS Sequoia」が発表、MacでiPhone画面のミラーリングなど高度な連携機能で魔法のような体験が可能に

2024年6月11日 2時56分

2024年6月11日2時からAppleが開催している年次開発者会議「WWDC24」の基調講演で、Mac向けOSである「macOS」の次期メジャーバージョンとなる「macOS Sequoia」が発表されました。

Appleのイベント - Apple（日本）

https://www.apple.com/jp/apple-events/

macOS Sequoiaは、Macの生産性とインテリジェンスを新たな高みへと引き上げます - Apple (日本)

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/macos-sequoia-takes-productivity-and-intelligence-on-mac-to-new-heights/

WWDC 2024 - June 10 | Apple - YouTube

Mac向けのOSであるmacOSはバージョンナンバーではなく、毎回コードネームが付けられます。

macOSのバージョン15は「macOS Sequoia(セコイア)」です。

iOS 18・iPadOS 18に搭載された機能が、macOS Sequoiaにも搭載されます。

メッセージ

計算メモ

Appleマップ

macOS Sequoiaの新しい機能の1つが「iPhoneミラーリング」です。

iPhoneミラーリングはMacからiPhoneの画面にアクセスできるようになるという機能。MacにiPhoneを接続して、クリック1つでMacからiPhoneの画面にアクセスできます。

iPhoneの画面がMac上に表示されました。

アプリの操作はトラックパッドを使用。

文字入力にはキーボードも使えるとのこと。

さらにiPhoneの通知がMacに表示されるように。

iPhoneの音声はMacで再生されます。

連係している間のiPhoneはロックされており、他の人は一切アクセスできません。

MacでiPhoneをミラーリングし、iPhoneそのものはスタンバイモードで充電するといった使い方も可能。

macOS Sequoiaには、デスクトップ上のウィンドウの配置を自動的にmacOSが提案してくれる機能が搭載されます。

「発表者プレビュー」は、ビデオ会議で共有しようとしている映像や内容を共有前に確認できる機能。これはFaceTimeやZoomなどのアプリに対応します。

また、Apple独自のセグメント化技術を使った「背景の置き換え」は、FaceTimeや社製アプリでのビデオ通話中に適用できます。

そして、以前からウワサされていた「パスワード」アプリが発表されました。「パスワード」はすべての認証情報を一箇所に保存できるアプリです。

「パスワード」に保存した情報はMac・iPad・iPhone・Apple Vision Proで使うことができるほか、WindowsでもiCloud for Windowsアプリで利用可能。

「パスワード」の情報はデバイス間で自動的に同期され、1つのデバイスで新しく情報を登録すると、他のデバイスでもその情報が「パスワード」に追加されます。

続いて、Safariについて。

Appleは「SafariはGoogle Chromeよりもバッテリーが最大4時間長持ちする」とアピール。

そんなSafari 18に追加される機能が「ハイライト」です。

ハイライトはウェブページを要約したり一部の情報を抽出したりしてくれる機能。

ハイライトによって、ユーザーは経路、要約、クイックリンクなど、ウェブ上の情報をさらに簡単に見つけることが可能になります。

「リーダー」は、ユーザーが読んでいる記事を要約し、長めの記事には目次をつけてまとめてくれる機能。

「ビューア」はページ上に映像を検出すると、自動的に映像を前面中央に表示する機能です。

もちろんピクチャインピクチャにも対応。

次はゲームについて。Macのゲーム向けAPIであるMetal 3はAppleシリコンを最大限に活用し、AAA級タイトルでもなめらかなフレームレートでの描画を可能にします。

Metal 3を使ってMac環境へ簡単にゲームを移植できる「Game Porting Toolkit」を改良した「Game Porting Toolkit 2」が発表されました。Game Porting Toolkit 2はWindowsとの互換性とシェーダーデバッグツールが向上しており、Xcodeの対応によってMac向けのゲームとiPad・iPhoneへの移植も一段と簡単になったとのこと。