セルティックのオライリー招集外はデンマークでも波紋呼ぶ 元代表戦士は疑問も「私なら100%彼を選んだ」
リーグレベルを考慮したとの見方もあるが、デンマーク代表を率いるカスパー・ヒュルマンドはEURO2024へ向けた代表メンバーにセルティックMFマット・オライリーを含めなかった。
オライリーは今季セルティックでリーグ戦18ゴール13アシストと見事な成績を残していただけに、デンマーク代表から漏れたことはスコットランドのサッカーファンの間でも話題を呼んでいる。
ヒュルマンドはクリスティアン・エリクセンやトーマス・デラネイ、クリスティアン・ノアゴールら経験豊富な選手をMF登録で多く招集しており、監督のヒュルマンドは彼らの実績や経験値の方を重視したのかもしれない。あるいは、スコットランド国内リーグのレベルをそこまで評価していないのか。
「マット(オライリー)の除外はデンマークのサッカーファンの間でも驚きであり、大きな話題となっている。セルティックでの彼のシーズンを評価すれば、彼が選ばれなかったことは大きな驚きだ。彼が与えた影響、得点数、アシスト数、そして個人タイトルなどをさらに詳しく調べると、さらに不可解に思えてくる。私なら100%彼を選んだだろうが、私はデンマークのヘッドコーチではないからね。マットは並外れた活躍を見せていたから、ヒュルマンドにとっても彼を選ばない決断は本当に難しかったに違いない」
「ヒュルマンドは実績のある選手たちでチームを編成することを選んだ。彼らは皆、ここ6、7年にわたって彼が一緒に仕事をしてきた選手たちだ。彼はこのチームに最後のメジャートーナメントを戦うチャンスを与えたんだ。それが彼の考えであることは明らかだ。彼は自分が選んだグループで良い仕事をできると信じている。それゆえ26人の選手リストにマットが入る余地がないということだが、他の若い選手が何人か含まれていないことも非常に意外だ」
「もちろんデンマーク代表がドイツで何か特別なことを成し遂げてくれることを期待しているが、こうした大会で成功するために必要なちょっとしたXファクターが欠けているようには思うね。2、3人の新しい顔ぶれが加わり、サプライズをもたらすチャンスが生まれればよかったと思う。マット・オライリーはまさにそのカテゴリーに入る選手だ」(『Daily Record』より)。
今回ヒュルマンドは手堅い選択をしたことになり、32歳を迎えているエリクセン、デラネイ、37歳のGKカスパー・シュマイケルといった一部ベテラン選手にとっては最後のEUROになる可能性が高い。前回大会でベスト4に入ったこともヒュルマンドが彼ら経験豊富な選手を重視した理由なのだろうが、この決断は良い方向へ向かうだろうか。