とちぎテレビ

町おこしの起爆剤にしようと、栃木しゃもの養鶏家と農家の2人が、アイガモを使った農法に、今年から取り組んでいます。二人は新たなブランド米を目指すと、意気込んでいます。

塩谷町大久保の田んぼで、アイガモ農法に取り組んでいるのは、栃木しゃも普及推進協議会の会員で矢板市の設備業矢古宇美光さんと、塩谷町の農業和氣成典さんの2人です。

アイガモ農法は、アイガモを水田に放して、無農薬で安全なコメを生産する農法で、アイガモは稲は食べませんが、田んぼに生えた小さな雑草を食べて除草するほか、虫を食べて害虫予防も行います。

矢古宇さんは、名水百選にも選ばれている塩谷町の水と、自分がしゃもやカモなどを生育していることから、安全で安心な有機農法のアイガモ農法でコメを作り、町おこしにつなげたいと考えていました。ソフトボールのチームメートの和氣さんに、話を持ち掛けたところ、和氣さんも興味を示し、今年からアイガモ農法に挑戦することにしました。

和氣さんの25アールの田んぼに5月15日に田植えをした後、周りを網で囲い、矢古宇さんがふ化させた、アイガモのヒナを30日に放しました。49羽のアイガモたちは、毎朝4時ごろに小屋から出て、元気に田んぼの中を動き回り、雑草や虫を食べて、夕方には自然に小屋に戻ります。

二人は、「初めてのことで手探りの状態」だといいますが、「将来は、ガーガー米と名付け、町のブランドになれば」と期待しています。