とちぎテレビ

栃木県は結婚を希望する人に男女の交流の機会を提供する「であいプロジェクト」を新たにスタートさせました。若い世代の恋愛への関心が低いといわれる中、まずは出会って交流を深めてもらおうと7月と8月にイベントを行います。

栃木県ではこれまでにも「とちぎ結婚支援センター」で結婚を希望する人へのサポートを行っていますが、6月3日から新たに「とちぎであいプロジェクト」をスタートさせました。

これまでと違うのは「出会い」や「恋愛」の部分から県がサポートすることです。今週から、8月3日にライトキューブ宇都宮で開催する最大250人が参加できる大規模な婚活イベントの募集が始まっています。

(県民協働推進課 増田将和さん)

「背景としては、『いずれ結婚するつもり』と回答している割合が8割以上という調査結果がある一方で、『具体的な活動をしている』割合が2割程度に留まるとの報告あり、いずれ結婚するつもりの方の第一歩を踏み出すきっかけになればという思いで実施することにした」

県がこうした事業に取り組む背景のひとつに、深刻化する「少子化」に歯止めをかけたいねらいがあります。厚生労働省が5日発表した人口動態統計によりますと、全国で去年生まれた赤ちゃんの数を示す出生数は過去最少の72万7277人でした。栃木県は9958人で初めて1万人を割り込んでいます。福田富一知事は4月「こども未来推進本部」を設置し、結婚から妊娠・出産、子育てまでの対策を総合的に推進しています。

8月の婚活イベントでは「謎解き」をしながら交流を深めてもらう予定で、県では「一緒に考える作業を通じて、もし気持ちが合えばその日は宇都宮市中心部で宮まつりも開かれているので、親睦を深めてもらうのもいい」としています。

一方、「まだ婚活には早い」という方に対しては、7月28日にオリオンスクエアで「とちぎ恋活応援フェスタ」を開催します。栃木県の「ふたりの未来応援アンバサダー」を務める森三中の大島美幸さんなどが出演し、ビューティセミナーやアーティストによるライブなども予定していて、詳しい情報は「とちぎであいプロジェクト」の特設ウェブサイトで見ることができます。