島根県は中国地方の北西部に位置しており、出雲大社や石見銀山などは全国的にも知られています。島根県で住宅を購入する場合、購入価格はどのくらいが目安なのでしょうか。また、住宅ローンの平均借入額や毎月の返済額も気になるところです。今回は、島根県で住宅を購入する場合の住宅ローンの特徴とともに、住宅ローンを選ぶ際のポイントなどを解説します。

島根県での住宅購入の特徴は?

島根県で住宅を購入する場合、住宅地としてどのような特徴があるのでしょうか。また、住宅購入においては、人気のエリアや面積なども気になります。ここでは、島根県での住宅購入の特徴について解説します。

住宅地としての特徴
島根県の都市部では公園、商業施設、医療機関など生活に必要な機能が整っており、全国的に見ても犯罪が少なく暮らしやすい環境です。子育て支援や教育環境も充実しており、ファミリー層にとっても住みやすい場所だといえます。

島根県で人気のエリア
島根県で特に人気のあるエリアは、出雲市、松江市、雲南市などです。出雲市は出雲大社をはじめ観光スポットも多く、休日はさまざまな場所を巡って楽しめます。また、製造業や農業なども盛んで、活気があります。

県庁所在地の松江市は、交通面で特に便利です。大型ショッピングセンターや文化施設も充実しており、家族と過ごす休日も楽しめる環境となっています。

2022年度の住宅面積・購入価格
住宅金融支援機構の調査によれば、2022年度に島根県で購入された住宅の平均面積は110.1平方メートルでした。全国平均と比較すると、やや広めです。また、住宅の購入にかかる所要資金額の平均は3,881万7,000円で、全国平均よりも低くなっています。

この結果を踏まえると、島根県なら価格を抑えつつ広い物件を購入できる可能性があるでしょう。なるべく低コストで広々した住宅を手に入れたいと考えているなら、特におすすめです。

島根県における住宅ローンの特徴

島根県で住宅を購入するために住宅ローンを利用する場合、平均借入額や毎月のローンの返済額の平均はどの程度なのでしょうか。ここでは、それぞれについて解説します。

2022年度の住宅ローン平均借入額
前出の住宅金融支援機構の調査によると、2022年度における【フラット35】の住宅ローンの平均借入額は、島根県については3,445万1,000円でした。これは、全国平均よりも高い水準です。また、手持金は平均347万6,000円で、全国平均より少な目でした。公的機関や民間金融機関からの借入金は、平均89万円です。

島根県、首都圏や東海圏などを除くその他の地域、全国の平均をまとめると、以下のとおりです。

出典:2022年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

2022年度の住宅ローンの月の返済額
同じく住宅金融支援機構の調査によれば、島根県における2022年度の【フラット35】利用者の住宅ローンの毎月返済額は平均11万3,700円でした。全国平均よりも高めです。また、総返済負担率は21.7%となっており、こちらは全国平均と比べるとやや低めでした。

島根県、その他地域、全国の毎月返済額と総返済負担率をまとめると、以下のとおりです。

※各利用者の総返済負担率(1か月当たり予定返済額を世帯の月収で除した数値)の総和をサンプル数で除したもので 出典:2022年度集計表:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

住宅ローンを選ぶ際のポイント

住宅ローンを選ぶ場合、さまざまなことをチェックする必要があります。住宅ローンの返済は長期に及ぶため、慎重に判断しましょう。ここでは、住宅ローンを選ぶ際のポイントについて解説します。

固定金利か変動金利か決める
住宅ローンの金利タイプには、固定金利と変動金利があります。それぞれ異なる特徴があり、どちらを選ぶかは本人の自由です。固定金利は、一定期間または完済までの期間の金利が変わりません。契約の時点で最終的な返済の総額も把握できるため、計画的な返済を重視している人に向いています。

一方、変動金利は、市場金利の動向によって金利が定期的に見直されます。借入時の金利は変動金利のほうが低めに設定されている場合がほとんどです。ただし、将来的に金利が上昇した結果、変動金利のほうが利息の総額が高くなる可能性もないとはいえません。

固定金利と変動金利の違いを理解したうえで、自分により適しているほうを選択しましょう。

地元の金融機関で相談する
島根県で住宅を購入するためにローンを組むなら、地元の金融機関に相談するのもおすすめです。島根県には本店のある地方銀行が2行あります。また、信用金庫や信用組合、農協などでも住宅ローンの契約が可能です。地方銀行のなかには、銀行代理業者として住信SBIネット銀行の住宅ローンを扱っているところもあります。

さらに銀行によっては、住宅金融支援機構と提携して提供している【フラット35】の窓口としての機能を果たしている場合もあります。さまざまな選択肢があるため、よく検討して選びましょう。

メガバンクやネット銀行を利用する
島根県内のメガバンクの支店数は少なく、松江市に1店舗しかありません。そのため、メガバンクと契約して住宅ローンを利用したいと考えているなら、Webで審査や申し込みをしたほうがスムーズです。なお、メガバンクだけでなくネット銀行もWebで審査や申し込みができ、複数の住宅ローンを比較して選べるため便利です。

モーゲージバンクを利用する
地方銀行、メガバンク、ネット銀行以外の選択肢として、モーゲージバンクの利用もあげられます。モーゲージバンクとは、購入する物件を担保にして住宅ローンを提供することを専門にした金融機関のことです。

まとめ

島根県の住宅ローン借入金額は平均約3,445万円、毎月の返済額は平均11万3,700円です。島根県内には地方銀行の本支店やメガバンクの支店などがあるため、店舗に出向いて住宅ローンの相談ができます。また、Webからの相談や手続きも可能です。

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