神社で屋根銅板約２７０枚盗まれる ８カ月以内に足利市の神社で同様被害１０件以上
足利市の神社で本殿の屋根などに設置された銅板およそ２７０枚が盗まれました。警察が窃盗事件として捜査しています。
２７日午前１０時ごろ、足利市樺崎町にある樺崎八幡宮の宮司の男性から「銅板がはがされて盗まれている」と警察に通報がありました。
足利警察署によりますと、樺崎八幡宮の本殿の屋根や本殿を取り囲む塀に設置されていた銅板およそ２７０枚、時価４００万円相当がはがされているのを２７日午前９時過ぎ、文化財の巡回パトロールに来ていた市の文化課の職員が見つけました。２６日午後６時ごろ、神社の関係者が見回りをしたときには異常はなかったということで、その後、２７日の朝までに盗まれたとみられています。
樺崎八幡宮は足利市の文化財に指定されていて、今回盗まれた銅板の屋根は３５年前の修理で張り替えられたものだということです。栃木県神社庁足利支部によりますと足利市内ではここ一年足らずで宮司の常駐していない無人の神社を狙ったとみられる銅板の窃盗被害が相次いでいて、確認できたものだけでも１０件以上発生しているということです。
足利市などによりますと、今回被害に遭った樺崎八幡宮と同じ敷地内にある地域の集落研修センターでは、ことし１月１１日にも同じような盗難被害があったことから市の職員や警察によるパトロール、それに地域住民らによる見回りを強化していました。
また、栃木県神社庁足利支部によりますと、去年１０月１５日、足利市田中町の足利富士浅間神社の上ノ宮（男浅間）の本殿の屋根から銅板が盗まれる被害が確認されたほか、翌１６日から１７日には足利市西宮町の西宮神社で、２７日には足利市西場町の阿夫利神社の本殿でも被害が確認され市内にある神社への被害件数は８カ月の間で１０件以上に上っているということです。
このほか山あいや人けのないところに設置されている太陽光発電所の銅線ケーブルが盗まれる被害も増加傾向にあることから、警察では「不審者などを見かけたら情報提供してほしい」と呼び掛けています。
